【数学・中2】データの比較(四分位数と箱ひげ図)

こんにちは!今回は、2年生の数学で学習する「データの比較」について一緒に勉強していきましょう。
「グラフや数字がたくさん出てきて難しそう…」と感じる人もいるかもしれませんが、大丈夫です!この単元は、データの「散らばり(バラつき)」を整理して、パッと見てわかるようにする魔法のような道具を学ぶ場所です。
スポーツの成績やテストの結果など、身近なところでも役に立つ知識なので、ゆっくり進めていきましょう!

1. データを4つに分けよう!「四分位数(しぶんいすう)」

たくさんのデータがあるとき、それを小さい順に並べて4つのグループに等しく分ける区切りの値のことを四分位数と呼びます。全部で3つの区切りポイントがあります。

四分位数の名前と役割

① 第1四分位数(\(Q_1\)): 小さい方から数えて全体の \(\frac{1}{4}\) (25%)のところにある値。
② 第2四分位数(\(Q_2\)): 真ん中の値。これはいままで学習した「中央値(メジアン)」と同じです!
③ 第3四分位数(\(Q_3\)): 小さい方から数えて全体の \(\frac{3}{4}\) (75%)のところにある値。

【ポイント】四分位数の見つけ方

四分位数を見つけるときは、まずデータを小さい順に並べ替えてから、次のステップで考えましょう!
1. まず、全体の中央値(\(Q_2\))を見つける。
2. その中央値より「左側(前半)」のグループの中央値を見つける → これが \(Q_1\)
3. その中央値より「右側(後半)」のグループの中央値を見つける → これが \(Q_3\)

例: 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7 という7つのデータがある場合
・真ん中は 4 なので、\(Q_2 = 4\)
・前半(1, 2, 3)の真ん中は 2 なので、\(Q_1 = 2\)
・後半(5, 6, 7)の真ん中は 6 なので、\(Q_3 = 6\)

【よくある間違い】
データを並べ替えるのを忘れて計算を始めてしまうことがあります。必ず「小さい順」に並べてからスタートしましょう!

★ここでのまとめ:
四分位数は、データを4等分する「仕切り」のこと!

2. データのバラつきを知る「四分位範囲」

データの「範囲(レンジ)」は「最大値 - 最小値」で計算しましたが、これだと極端に大きすぎる値や小さすぎる値(外れ値)に影響されてしまいます。
そこで、「真ん中らへんのデータの散らばり具合」を見るために使うのが四分位範囲です。

四分位範囲(しぶんいはんい)

\( (\text{第3四分位数 } Q_3) - (\text{第1四分位数 } Q_1) \)
この範囲には、全体のデータのちょうど真ん中50%が含まれます。この値が小さいほど、データが真ん中にギュッと集まっている(バラつきが少ない)ことになります。

四分位偏差(しぶんいへんさ)

四分位範囲を半分にした値です。
\( (\text{四分位範囲}) \div 2 \)

【豆知識】
「偏差」とは「偏り(かたより)」のこと。データがどれくらい平均や中央から離れているかを見るためのヒントになります。

3. パッと見てわかる!「箱ひげ図」

「四分位数」をグラフにしたものが箱ひげ図(はこひげず)です。見た目が「箱」から「ひげ」が生えているように見えるので、こう呼ばれます。

箱ひげ図の書き方

1. 最小値第1四分位数(\(Q_1\))中央値(\(Q_2\))第3四分位数(\(Q_3\))最大値の5つの値を確認します。
2. \(Q_1\) から \(Q_3\) までを「箱」で囲みます。
3. 箱の中の \(Q_2\)(中央値)の場所に線を引きます。
4. 箱の両端から、最小値と最大値に向かって「ひげ」を伸ばします。

【ポイント】
箱ひげ図を見るときのコツは、「それぞれの区間に、同じくらいの個数のデータが入っている」と意識することです!
・ひげの先から箱の左端まで(最小値〜\(Q_1\)):全体の約25%
・箱の左半分(\(Q_1\)〜\(Q_2\)):全体の約25%
・箱の右半分(\(Q_2\)〜\(Q_3\)):全体の約25%
・箱の右端からひげの先まで(\(Q_3\)〜最大値):全体の約25%

つまり、「箱が長いところや、ひげが長いところは、データが広く散らばっている」という意味になります!

4. データを比較してみよう!

2つのクラスのテスト結果などを箱ひげ図で並べると、違いが一目瞭然です。

比較するときのチェックポイント

① 中央値の位置: どちらの方が全体的に点数が高いかな?
② 箱の長さ(四分位範囲): どちらの方が点数が安定している(まとまっている)かな?
③ 全体の長さ(最大値〜最小値): データの端から端までの幅はどっちが広いかな?

例:A組とB組の箱ひげ図を比べたとき
「A組の方が箱が短いから、真ん中の50%の人は似たような点数を取っているんだな」
「B組はひげがすごく長いから、すごく高い点数の人と低い点数の人の差が激しいんだな」
ということが読み取れます。

★ここでのまとめ:
箱ひげ図を使えば、データの個数が違っても、分布の様子を簡単に比べることができる!

最後に:この章の重要ポイントおさらい

四分位数はデータを4等分する値(\(Q_1, Q_2, Q_3\))。
四分位範囲は \(Q_3 - Q_1\)。真ん中50%の散らばり具合を表す。
箱ひげ図は、最小値・\(Q_1\)・\(Q_2\)・\(Q_3\)・最大値の5点を使って書く。
・図を見るときは、それぞれの区間に約25%ずつデータが入っていることを思い出す!

最初は「第1だっけ?第3だっけ?」と迷うかもしれませんが、図を自分でいくつか書いてみると、すぐに慣れますよ。
「データの特徴を形にして見える化する」という感覚を楽しんでみてくださいね。お疲れ様でした!