【中学3年生】数学:三平方の定理(ピタゴラスの定理)
こんにちは!中学3年生の数学もいよいよ大詰めですね。今回学習する「三平方の定理」は、別名「ピタゴラスの定理」とも呼ばれ、数学の歴史の中で最も有名な定理の一つです。
「図形は苦手だな…」という人も多いかもしれませんが、安心してください。この定理の基本はとってもシンプル。「直角三角形の3つの辺の長さの関係」を知るだけです。これがわかると、直接測れないような高いビルの高さや、地図上の距離なども計算で出せるようになりますよ!
1. 三平方の定理ってなに?
三平方の定理は、直角三角形だけで使える特別なルールです。
直角三角形の直角をはさむ2辺の長さを \(a, b\)、もっとも長い辺(斜辺といいます)の長さを \(c\) とすると、次のような関係が成り立ちます。
【公式】 \(a^2 + b^2 = c^2\)
つまり、「短い2辺をそれぞれ2乗して足すと、一番長い辺の2乗になる」ということです!シンプルですよね。
重要用語の確認
- 直角三角形: 1つの角が90度の三角形。
- 斜辺(しゃへん): 直角の向かい側にある、一番長い辺のこと。
ポイント: 公式を使うときは、どれが「斜辺(\(c\))」なのかを最初に見つけるのがコツです!斜辺は必ず直角の向かい側にあります。
【豆知識】ピタゴラスの発見
今から2500年くらい前のギリシャの数学者ピタゴラスさんが見つけたと言われています。昔の人は、地面に縄を張ってこの定理を使い、建物をまっすぐ建てるための直角を作っていたんですよ。
2. 実際に辺の長さを求めてみよう
では、公式を使って計算の練習をしてみましょう。
例題1:斜辺を求める
直角をはさむ2辺が \(3cm\) と \(4cm\) の直角三角形の、斜辺 \(x\) の長さを求めなさい。
解き方のステップ:
- 公式 \(a^2 + b^2 = c^2\) に数字を当てはめる。
\(3^2 + 4^2 = x^2\) - 計算する。
\(9 + 16 = x^2\)
\(25 = x^2\) - 2乗して25になる数を見つける(\(x > 0\) なので)。
\(x = 5\)
答え: \(5cm\)
例題2:斜辺以外の辺を求める
斜辺が \(13cm\)、もう一つの辺が \(12cm\) の直角三角形の、残りの辺 \(x\) の長さを求めなさい。
解き方のステップ:
- 公式に当てはめる(斜辺が \(13\) なので右辺が \(13^2\) になります)。
\(x^2 + 12^2 = 13^2\) - 計算する。
\(x^2 + 144 = 169\) - 引き算をして \(x^2\) を出す。
\(x^2 = 169 - 144\)
\(x^2 = 25\) - 2乗して25になる数を探す。
\(x = 5\)
答え: \(5cm\)
アドバイス: 2乗の計算(\(11^2=121, 12^2=144, 13^2=169, 15^2=225\) など)を覚えておくと、計算スピードがぐんと上がります!
3. 三平方の定理の「逆」
「3つの辺の長さが \(a^2 + b^2 = c^2\) になれば、その三角形は直角三角形であると言える」というルールです。
例えば、辺の長さが \(6cm, 8cm, 10cm\) の三角形があったとき:
\(6^2 + 8^2 = 36 + 64 = 100\)
\(10^2 = 100\)
両方が \(100\) で同じになるので、この三角形は「斜辺が \(10cm\) の直角三角形だ!」とわかります。
4. テストによく出る!「特別な直角三角形」
中学校の数学では、三角定規の形をした2種類の直角三角形がとてもよく出ます。この辺の長さの比を覚えておくと、計算しなくても答えが出せるようになります!
① 45°, 45°, 90° の直角二等辺三角形
辺の比は \(1 : 1 : \sqrt{2}\) です。
(例:短い辺が \(5cm\) なら、斜辺は \(5\sqrt{2}cm\) になります)
② 30°, 60°, 90° の直角三角形
辺の比は \(1 : \sqrt{3} : 2\) です。
注意: 一番長い「斜辺」が \(2\) です! \(\sqrt{3}\) は約 \(1.73\) なので、\(2\) よりも短いです。間違えないようにしましょう。
【覚え方のコツ】
・\(1 : 1 : \sqrt{2}\) は「ひと・ひと・よに(一夜に)」
・\(1 : \sqrt{3} : 2\) は「いち・さんに(1・2・3の順番を意識して、3にルートをつける!)」
5. よくある間違い(ここをチェック!)
最初は難しく感じるかもしれませんが、次の2点に気をつければ大丈夫です!
- 斜辺を間違える: 公式の \(c\)(イコールの右側)には、必ず一番長い「斜辺」を入れましょう。
- ルート(平方根)を忘れる: \(x^2 = 7\) になったとき、答えは \(x = 7\) ではなく \(x = \sqrt{7}\) です。最後に「ルートをつける」のを忘れないで!
- 足し算と引き算のミス: 斜辺を求めるときは足し算、斜辺以外の辺を求めるときは引き算を使うことになります。図をよく見て考えましょう。
まとめ:今日のキーポイント
1. 直角三角形を見たら \(a^2 + b^2 = c^2\) を思い出す!
2. 一番長い辺(斜辺)をしっかり見つける!
3. 特別な比 \((1 : 1 : \sqrt{2})\) と \((1 : \sqrt{3} : 2)\) を暗記する!
三平方の定理は、この後の「空間図形(立体の対角線など)」でも大活躍します。まずは平面の三角形でしっかりマスターしましょう。応援しています!