【書くこと】手紙・電子メール・案内の文章
私たちは日常生活の中で、家族や先生、地域の人など、さまざまな相手に文章を書いて情報を伝えます。手紙や電子メール、行事の案内文などは、相手に自分の気持ちや用件を正確に伝えるための大切なツールです。
「文章を書くのは苦手だな……」と感じる人もいるかもしれませんが、大丈夫です!これらの文章には「型(決まった書き方)」があります。そのルールを知るだけで、誰でも分かりやすい文章が書けるようになりますよ。一緒に学んでいきましょう!
1. 手紙の書き方(基本の構成)
手紙には、昔からの伝統的なマナーがあります。特に改まった内容の手紙では、以下の構成を意識しましょう。
手紙の基本的な流れ
① 前文(ぜんぶん): 最初に書く挨拶です。
・頭語(とうご): 「拝啓(はいけい)」など。
・時候(じこう)の挨拶: 季節を表す言葉(例:春風の心地よい季節となりました、など)。
・相手の安否を尋ねる言葉。
② 主文(しゅぶん): 手紙の本題です。
・「さて」「ところで」などの接続詞を使って書き始めると、用件が伝わりやすくなります。
③ 末文(まつぶん): 結びの言葉です。
・相手の健康を祈る言葉。
・結語(けつご): 頭語とセットで使います。「拝啓」で始めたら「敬具(けいぐ)」で終わります。
④ 後付(あとづけ):
・日付、差出人の名前、宛名(相手の名前)を書きます。
ポイント
相手との関係によって言葉を選ぼう!
親しい友達には「拝啓」などの堅苦しい言葉は使わなくてもよいですが、先生や目上の人に送る場合は、正しい形式で書くと丁寧な印象になります。
よくある間違い
「拝啓」で始めたのに、最後を「さようなら」で終わらせてしまうのはNGです!「拝啓」には必ず「敬具」をセットで使いましょう。これは約束事です。
豆知識
時候の挨拶は、月ごとに決まった表現がたくさんあります。例えば5月なら「新緑の候(しんりょくのこう)」など。辞書や手紙のマナー本で調べてみると、日本語の豊かさを感じられますよ。
2. 電子メールの書き方
電子メールは、手紙よりも速く手軽に送れるのが特徴です。しかし、形が残るものなので、マナーを守ることが大切です。
メールで気をつけるべきポイント
① 件名(けんめい)を分かりやすくする
メールを受け取った人が、一目で「何の内容か」分かるようにします。
例:「【相談】来週の練習について(2年A組 田中)」
② 宛名と挨拶
本文の最初には、必ず相手の名前を書きます。その後に「こんにちは」「お世話になっております」などの短い挨拶を入れましょう。
③ 内容は簡潔に
長い文章は画面では読みにくいので、適度に改行を入れたり、箇条書きを使ったりして工夫しましょう。
④ 署名(しょめい)
最後には自分の名前(学校名や学年なども)を忘れずに書きましょう。
ポイント
「話し言葉」と「書き言葉」の使い分け
メールはチャット(SNS)とは違います。「まじで」「〜じゃね?」といった話し言葉は避け、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。また、相手を急かすような内容は避け、返信が必要な場合はその旨を優しく伝えましょう。
3. 案内の文章(行事の案内など)
行事の案内文は、相手に「いつ、どこで、何をするか」を正確に伝え、参加してもらうための文章です。
案内文の3つの要素
① 目的をはっきりさせる: 何の案内なのか、タイトルを大きく中央に書きます。
② 必要な情報を整理する(5W1H):
・いつ(When): 日時
・どこで(Where): 場所(地図があると親切です)
・だれが/だれに(Who): 主催者と対象者
・何を(What): 内容
・なぜ(Why): 開催の趣旨
・いくら(How much): 費用や持ち物
③ 読み手の立場に立つ:
難しい言葉を使わず、誰が読んでも分かるように書きます。締め切り日がある場合は、目立つように記載しましょう。
よくある間違い
「来週の日曜日に行います」とだけ書くのは不親切です。「〇月〇日(日)」と具体的な日付と曜日をセットで書くことで、勘違いを防ぐことができます。
4. 敬語と相手に応じた表現
手紙やメール、案内の文章を書くときは、相手との距離感に合わせて言葉を選ぶことが大切です(敬語の使い分けについては、別章「敬語の働き」も参考にしてください)。
・尊敬語(そんけいご): 相手を敬うときに使います。(例:おっしゃる、いらっしゃる)
・謙譲語(けんじょうご): 自分を低めて相手を敬うときに使います。(例:申す、伺う)
・丁寧語(ていねいご): 相手に丁寧に伝えるときに使います。(例:〜です、〜ます)
ポイント
事実と意見を分ける
案内の文章では「事実(時間や場所)」を正確に書き、手紙やメールでは「心情(自分の気持ち)」を添えることで、より相手の心に届く文章になります。
まとめ:この章の振り返り
・手紙: 「拝啓・敬具」などの形式を守り、季節の挨拶を取り入れる。
・電子メール: 分かりやすい件名をつけ、簡潔にまとめる。
・案内の文章: 日時や場所などの重要な情報を正確に、見やすく整理する。
・共通のルール: 読み手の立場に立ち、相手や場面にふさわしい言葉遣い(敬語など)を選ぶ。
最初は難しく感じるかもしれませんが、まずは友達や先生に丁寧なメールや手紙を書くことから練習してみましょう。相手のことを考えて書いた文章は、必ず伝わりますよ!