はじめに:植物のちがいを「整理」しよう!

こんにちは!この章では、私たちの周りに生えている「植物」について学んでいきます。
「花が咲くものもあれば、咲かないものもあるし、葉っぱの形もバラバラ…」と感じるかもしれません。でも、大丈夫です!植物の体のつくりを整理していくと、共通点や相違点(ちがい)がはっきりと見えてきます。理科の「分類」の考え方を身につけて、植物マスターを目指しましょう!

1. 花のつくりと種子ができるまで

植物を分類する上で、もっとも大切なのが「花のつくり」です。まずは、一般的な花のつくりを外側から順番に確認しましょう。

花の基本的なつくり:
1. がく:一番外側にあり、つぼみを守る役割。
2. 花弁(かべん):いわゆる「花びら」。色や形で虫をよぶ。
3. おしべ:先端の「やく」で花粉(かふん)をつくる。
4. めしべ:花の中心にある。先端を「柱頭(ちゅうとう)」、根元のふくらんだ部分を子房(しぼう)、その中にある小さな粒を胚珠(はいしゅ)と呼びます。

【重要】植物の成長のポイント

花が咲いたあと、めしべの柱頭に花粉がつくことを受粉(じゅふん)といいます。受粉すると、次のような変化が起こります。
胚珠(はいしゅ) \(\rightarrow\) 種子(しゅし)になる
子房(しぼう) \(\rightarrow\) 果実(かじつ)になる

ポイント:
「将来、何になるか?」がテストによく出ます!
・胚珠(小さな粒)は「種(タネ)」になる!
・子房(全体を包む房)は「果実」になる!

よくある間違い:
「子房」と「胚珠」の名前を逆にしてしまう人が多いです。「中に隠れている(お姫様のような)粒が、将来の命である種子(胚珠)だ!」と覚えると間違えにくいですよ。


2. 被子植物と裸子植物

種子(タネ)をつくって仲間を増やす植物を種子植物といいます。これらは「胚珠がどこにあるか」によって2つのグループに分けられます。

① 被子植物(ひししょくぶつ)

胚珠が子房の中に包まれている植物です。アブラナ、サクラ、ツツジなど、身近な多くの花がこれにあたります。
(覚え方:胚珠が子房を「被(かぶ)っている」から被子植物!)

② 裸子植物(らししょくぶつ)

子房がなく、胚珠がむき出し(裸の状態)になっている植物です。マツ、スギ、イチョウ、ソテツなどが代表的です。
(覚え方:胚珠が「裸(はだか)」だから裸子植物!)

豆知識:
マツやスギには、一般的な「花びら」はありません。そのかわり、「雌花(めばな)」「雄花(おばな)」という専用のパーツがあります。マツの雌花のりん片(うろこのような部分)をめくると、胚珠がむき出しでついているのが観察できます。


3. 葉のつくりによる分類(単子葉類と双子葉類)

被子植物はさらに、芽が出るときの葉(子葉)の数や、葉っぱの模様(葉脈)で2つのグループに分けられます。

① 単子葉類(たんしようるい)

子葉:1枚
葉脈(ようみゃく)平行脈(筋がまっすぐ平行に通っている)
● 例:イネ、トウモロコシ、ユリ、ツユクサ

② 双子葉類(そうしようるい)

子葉:2枚
葉脈(ようみゃく)網状脈(もうじょうみゃく)(網目のような模様)
● 例:アブラナ、アサガオ、タンポポ、エンドウ

【まとめ】見分け方のポイント

植物をパッと見て「どっちかな?」と思ったら、葉っぱの筋を見てみましょう!
スーッとまっすぐなら「単子葉類」
網の目のようになっていたら「双子葉類」
これだけで分類ができるようになります。


4. 種子をつくらない植物

世の中には、種子(タネ)をつくらない植物もいます。これらはどうやって仲間を増やすのでしょうか?

これらは、種子の代わりに胞子(ほうし)をつくって仲間を増やします。
シダ植物(イヌワラビ、ゼンマイなど)
コケ植物(ゼニゴケ、スギゴケなど)

ポイント:
種子をつくらない植物 = 胞子(ほうし)で増える!
と覚えておきましょう。彼らは湿った場所を好むことが多いのも特徴です。


今回のまとめ(ここだけは押さえよう!)

最初は難しく感じるかもしれませんが、次のフローチャートを頭に入れておけば大丈夫です!

1. 種子をつくるか?
\(\rightarrow\) つくらないなら:シダ・コケ植物(胞子で増える)
\(\rightarrow\) つくるなら:種子植物

2. 胚珠が子房に包まれているか?
\(\rightarrow\) むき出しなら:裸子植物(マツなど)
\(\rightarrow\) 包まれているなら:被子植物

3. 子葉は何枚か?葉脈は?
\(\rightarrow\) 1枚・平行脈:単子葉類(イネなど)
\(\rightarrow\) 2枚・網状脈:双子葉類(アブラナなど)

植物の観察をするときは、ぜひ「この子はどのグループかな?」と考えてみてください。理科がもっと楽しくなりますよ!