【理科:6年生】生物と環境 〜みんなつながって生きている!〜
こんにちは!これから生物と環境の関わりについて、一緒に楽しく勉強していきましょう。わたしたち人間も、道ばたに咲く花も、川を泳ぐ魚も、森に住む虫も、みんなバラバラに生きているわけではありません。実は、すべての生き物は見えない糸でつながるように、まわりの環境と関わり合い、お互いに影響し合って生きています。
「理科はちょっと苦手だな…」と感じている人も大丈夫です。身近な例を使いながら、一歩ずつゆっくり解説していきますね。読み終わるころには、身のまわりの自然の見え方が少し変わっているかもしれませんよ!
1. 食べ物によるつながり(食べる・食べられる)
生き物が生きていくためには、エネルギー(栄養)が必要です。そのために、生き物たちは「食べる・食べられる」という関係でつながっています。このひと続きのつながりを食物連鎖(しょくもつれんさ)と呼びます。
● 食べ物のスタートは「植物」!
例えば、陸の上ではこんな身近なつながりがあります。
「草(植物) → バッタ → カマキリ → 小鳥 → タカ」
ここで一番大切なポイントは、食べ物のもとをたどると「植物」にいきつくということです。植物は日光のエネルギーを使って、自分自身で栄養(でんぷんなど)を作り出すことができます。動物は自分で栄養を作れないので、植物を食べたり、植物を食べたほかの動物を食べたりしてエネルギーを取り入れています。
【ポイント!】
「ライオンは肉しか食べないから植物は関係ない」と思うかもしれませんが、ライオンが食べるシマウマは草を食べて育っていますよね! つまり、ライオンも間接的に植物から始まったエネルギーをもらっているのです。
● 水の中の食べ物のつながり(小さな水生生物)
「食べる・食べられる」の関係は、池や川、海の中でも同じようにくり広げられています。水の中では、目に見えないほど小さな藻類などの小さな水生生物(微小なプランクトンなど)が土台となっています。これらの小さな水生生物を小さな魚や水生昆虫が食べ、それがさらに大きな魚や水鳥、そして人間の食べ物へとつながっていきます。
● つながりは1本の「鎖」ではなく「網」!
自然界では、1種類の生き物だけを食べる動物はめったにいません。バッタはクモにも、カエルにも、カマキリにも食べられます。このように、たくさんの食物連鎖が複雑に交じり合って網の目のようになった関係を「食物網(しょくもつもう)」と言います。
2. 空気を介したつながり(酸素と二酸化炭素)
生き物は、まわりの空気とも常に関わり合っています。ここでのキーワードは「呼吸(こきゅう)」と、葉に当たる「日光」の働きです。
● 動物と植物のキャッチボール
人間をはじめとする動物は、空気中から酸素を取り入れて、二酸化炭素を出しています。
一方、緑色の植物は日光が当たると、空気中の二酸化炭素を取り入れて栄養を作り、酸素を出します。
このようにして、動物が出した二酸化炭素は植物に使われ、植物が作り出した酸素は動物に使われています。空気を通じて、生き物たちはバランスを保ちながら絶え間なくつながっているのです。
【よくある間違い!】
「植物は呼吸をしていない」と勘違いしがちですが、植物も動物と同じように、一日中(昼も夜も)「呼吸(酸素を吸って二酸化炭素を出す)」をしています。ただ、日の光が当たる昼間は、栄養を作る働きによって出す酸素の量が、呼吸で使う酸素の量よりもずっと多いだけなのです。
3. 水を介したつながり(水の循環)
水は、すべての生き物が命を維持するために欠かせないものです。水もまた、生き物と地球の環境の間をぐるぐるとめぐっています。
● 水のループ
1. 植物は根から土の中の水を吸い上げ、主に葉から水蒸気として空気中に出します(蒸散)。
2. 動物は飲んだり食べたりして水を取り入れ、呼吸や汗、排泄物(尿など)として環境へ戻します。
3. 地面や水面から空気中へ蒸発した水分は、雲になり、やがて雨や雪となって地面に降り注ぎ、再び利用されます。
この絶え間ない水のめぐり(循環)を通じて、生き物は大地や空気、そしてお互いとつながり合っています。
4. 土の中の分解者(微生物)
自然界で、落ち葉や生き物の死がいが山積みになってしまわないのはなぜでしょうか? それは、地面の上や土の中に住む生き物たちのおかげです。
● 自然界のお掃除屋さん
土の中では、ミミズやダンゴムシのような小さな生き物や、目に見えないほど小さな微生物(びせいぶつ)(細菌や菌類・カビの仲間)が、落ち葉や動物の死がいを細かく分解しています。分解されたものは養分として土に還り、再び植物が育つための助けとなって、大きな物質のめぐりを完成させています。
5. 人間と環境(生きるための工夫と関わり)
わたしたち人間も、この環境の一部です。生きていくために、川や地下水を利用し、空気を吸い、動植物を食べるなど、身のまわりの環境と様々に関わっています。
さらに、人間は快適で安全に暮らすために、家を建てたり、田畑を作ったり、用水路を引いて水を引いたり、自然災害を防ぐ技術を発展させたりと、環境に適応し、環境に働きかけてきました。わたしたちの行動は空気や水、ほかの生き物に大きな影響を与えるからこそ、将来にわたって環境のバランスが保たれるよう、生命を尊重し、まわりの環境を大切に守っていくことが不可欠なのです。
【まとめ:これだけは覚えよう!】
・生き物は、空気(酸素と二酸化炭素)や水を通じて周囲の環境と関わり合っている。
・陸上でも水中でも、「食べる・食べられる」という関係でつながっている(魚に食べられる小さな水生生物など)。
・食べ物のつながりは、日光を使って栄養を作る植物に必ずいきつく。
・水は、生き物・地面・空気の間を絶えず循環している。
・人間は環境と関わり、工夫して適応しながら生きているため、生命を尊重し、自然と調和していくことが大切である。
最後に:若い科学者のみんなへ
今度公園を散歩するときや、川をながめるとき、ご飯を食べるときに、こう問いかけてみてください。「この水や食べ物はどこから来たのだろう?」「自分は今、まわりの空気や生き物とどうつながっているのだろう?」そう考えることが、わたしたちの素晴らしい世界を理解するための第一歩です!