はじめに:温度が変わると、ものの「かさ」はどうなる?
みなさん、こんにちは!今日は理科のとてもおもしろい実験について勉強しましょう。テーマは「金属、水、空気と温度」です。
温かいおみそ汁のおわんのふたが取れなくなったり、電車の線路にすき間があったりするのを見たことはありませんか?また、やかんの水やお部屋全体がどのように温まるのか不思議に思ったことはないでしょうか。実はこれらはすべて、温度による体積(かさ)の変化や、熱の伝わり方、水の状態変化に関係があるのです。
分かりやすい例や実験を通して、ひとつずついっしょに見ていきましょう!
1. 温度と体積
まずは、空気、水、金属をあたためたり冷やしたりしたときに、体積(ものの大きさ・かさ)がどうなるかを調べてみましょう。
【空気】 空気の温度と体積
丸底フラスコにつないだ細いガラス管の中に色をつけた液体やゼリーを閉じ込めたり、フラスコの口にふうせんをつけたりして、手であたためてみましょう。
• あたためると:ゼリーが外側(上)に動いたり、ふうせんがふくらんだりします。(体積が増える)
• 冷やすと:ゼリーが内側(下)に動いたり、ふうせんがしぼんだりします。(体積が減る)
空気は温度が変わると、とても大きく伸び縮みします。
💡 豆知識:ポテトチップスの袋
密閉されたポテトチップスの袋を標高の高い山の上に持っていくと、パンパンにふくらみます。これは、まわりの気圧が変わることで、袋の中の空気が広がろうとするからなんです。
⚠️ よくある間違い:
空気がふくらんでも、空気の重さは変わりません。空気の量は変わらず、空気の占める場所(広がり)が変わるだけだからです。
【水】 水の温度と体積
フラスコや試験管に水を口までいっぱいに入れ、細いガラス管を通したゴム栓をしっかりはめます。それをお湯や冷たい水に入れてみましょう。
• あたためると:細い管の中の水面が少し上がります。(体積が増える)
• 冷やすと:細い管の中の水面が少し下がります。(体積が減る)
水も空気と同じようにあたためると体積が増え、冷やすと減りますが、その変化は空気に比べてずっと小さいです。
【金属】 金属の温度と体積
常温で金属の輪をギリギリ通り抜ける大きさの金属球を使って実験します。
• あたためると:炎で金属球を熱すると、球が大きくなって輪を通らなくなります!
• 冷やすと:水に入れて冷やすと、もとの大きさに戻ってまた輪をスムーズに通るようになります。
金属もあたためると体積が増え、冷やすと減りますが、体積の変化の大きさは3つの中で一番小さいです。
💡 豆知識:線路のすき間
電車の線路(レール)のつなぎ目には、少しだけすき間があけてあります。これは、夏の暑い日差しで金属のレールがあたたまって伸びたときに、線路が曲がってゆがんでしまうのを防ぐためなんです。
✨ 体積の変化についての重要ポイント:
• あたためると体積は大きくなり、冷やすと体積は小さくなります。
• 体積の変化の大きさ:空気(最大) > 水 > 金属(最小)
2. 熱の伝わり方とものの温まり方
熱は、固体・液体・気体で同じように伝わるのでしょうか?金属、水、空気が実際にどのように温まっていくのかを見てみましょう。
【金属の温まり方】
示温テープ(熱で色が変わるテープ)やろうをぬった金属の棒のはしや、金属板のすみを熱したとき、どのように変化するか観察してみましょう。
• 炎に近い部分から先に温まります。
• 熱は、熱した部分から遠くへ向かって、金属をつたってだんだんと広がっていきます。
金属の中では、金属そのものが動いて流れるのではなく、熱があたたまった部分から冷たい部分へと直接伝わっていきます。
【水と空気の温まり方】
水や空気は流れることができるため、金属とはまったく違う方法で温まります。
• 水:水を入れたビーカーの底を熱すると(示温インクや、木くず・みその細かい粒などを浮かべて観察します)、底であたためられた水が体積を増して軽くなり、上へと上がっていきます。そして、上にあった冷たい水が底へと下りてきます。このように水がぐるぐると循環し続けることで、容器全体の水が温まります。
• 空気:部屋の中では、ストーブなどの暖房器具であたためられた空気がふくらんで軽くなり、天井に向かって上に上がります。一方で、冷たい空気は床のほうへと下りてきます。あたたまった空気が動いてめぐることで、部屋全体がしだいに温まります。
✨ ポイント:金属は熱したところから順に熱が伝わって温まりますが、水や空気は、あたたまった部分そのものが動いて全体が温まります。
3. 温度と水の状態
水には、温度が変わるときに見られるもうひとつの特別な性質があります。それは、固体・液体・気体というように姿(状態)を変えることです!
【蒸発とふっとう:水から水蒸気へ】
• 液体の水をあたためると、水は蒸発して目に見えない水蒸気(気体)に変わります。
• ふっとうする温度(沸点)まで強く熱すると、水の中から水蒸気のあわが激しく出はじめ、空気中へ湯気が立ちのぼります。
【こおる:水から氷への変化と特別な体積変化】
• 液体の水を十分に冷やすと、こおって固体の氷になります。
• 絶対に覚えておくべき重要ルール:液体の水は冷やすと少しずつ体積が小さくなりますが、こおって氷になるときには体積が大きくなります!
プラスチックの容器に水を口いっぱいまで入れて、きっちりふたをしてこおらせると、容器がふくらんだりふたが外れたりします。これは、氷のほうが液体の水よりも体積が大きくなるからです。
全体のまとめ
• 体積と温度:空気、水、金属はすべてあたためると体積が大きくなり、冷やすと小さくなります。変化の大きさは空気が最も大きく、金属が最も小さいです。
• 温まり方:金属は熱した部分から順に熱が伝わって温まります。水や空気は、あたたまった部分が動いて循環しながら全体が温まります。
• 水の状態変化:水はあたためると水蒸気に変わり、冷やすと氷にこおります。特に水は、こおって氷になると体積が増えるという特別な性質を持っています!