第1章:日本の位置と領域
みなさん、こんにちは!この章では、私たちが住んでいる「日本」が世界の中でどこにあり、どこまでの範囲が日本のルール(主権)が及ぶ場所なのかを学んでいきます。地理の学習の土台となる大切な部分ですが、コツをつかめば意外とシンプルです。一緒に楽しく学んでいきましょう!
※この内容は「地理総合A」の「地図や地理情報システムで捉える現代世界」という単元の一部です。
1. 日本の「位置」を捉えよう
日本の位置を表すには、2つの方法があります。1つは「緯度・経度」を使った絶対的な位置、もう1つは「まわりの海や国」との関係で見る相対的な位置です。
(1) 緯度と経度で見る位置
日本は北半球にあり、東半球に位置しています。大まかな数字を覚えておくと便利です。
- 緯度:北緯\(20\)度〜\(46\)度あたり(中緯度に位置し、四季がはっきりしています)
- 経度:東経\(123\)度〜\(154\)度あたり
日本の標準時を決める「標準時子午線」は、兵庫県明石市を通る東経\(135\)度です。これはテストでもよく狙われるポイントですね!
(2) 世界から見た日本の位置
日本はユーラシア大陸の東側にあり、太平洋に面した島国(海洋国家)です。世界地図を広げてみると、アジアと太平洋を結ぶ重要な場所にあることがわかります。
日本は四方を海に囲まれているため、昔から船を使った貿易や、魚などの水産資源の利用が盛んでした。現代でも、資源の輸入や製品の輸出において、海は日本の命綱となっています。
2. 日本の「領域」ってどこまで?
国の主権(その国のルールを適用する権利)が及ぶ範囲を「領域」といいます。領域は、次の3つのセットでできています。
- 領土(りょうど):陸地のこと。
- 領海(りょうかい):海岸から\(12\)海里(約\(22\)km)までの海。
- 領空(りょうくう):領土と領海の上空のこと。
「領海」の外側にある「排他的経済水域(EEZ)」は、領空には含まれません。領空はあくまで「領土」と「領海」の真上だけです!
排他的経済水域(EEZ)
海岸線から\(200\)海里(約\(370\)km)までの範囲で、領海を除いた部分を排他的経済水域(EEZ)と呼びます。ここは「領土」ではありませんが、その国が魚を獲ったり、海底にある資源(石油や天然ガスなど)を調査したりする権利を独占できる特別なエリアです。日本は島が多いため、世界的に見ても非常に広いEEZを持っています。
3. 日本の端っこ「四極(しきょく)」を知ろう
日本がどこまで広がっているか、東西南北の端っこにある島を確認しましょう。
- 東:南鳥島(みなみとりしま) — 日本で唯一、太平洋プレートの上にある島です。
- 西:与那国島(よなぐにじま) — 台湾のすぐ近くにあります。
- 南:沖ノ鳥島(おきのとりしま) — 満潮になると沈んでしまいそうな小さな島ですが、護岸工事をして大切に守られています。なぜなら、この島があることで広いEEZが確保できているからです。
- 北:択捉島(えとろふとう) — 北方領土の1つです。
船や飛行機で使われる距離の単位です。\(1\)海里は\(1,852\)mです。もともとは地球の緯度\(1\)分(\(1\)度の\(60\)分の\(1\))の長さを基準に決められました。
4. 日本の領土をめぐる状況
日本の領域を考えるうえで避けて通れないのが、周辺諸国との領土に関する問題や立場です。学習指導要領に基づき、日本の公式な立場を整理しましょう。
(1) 北方領土(ほっぽうりょうど)
択捉(えとろふ)島、国後(くなしり)島、色丹(しこたん)島、歯舞(はぼまい)群島のことを指します。これらは我が国固有の領土ですが、現在はロシアによって法的な根拠なく占拠されています。日本は一貫して返還を求めています。
(2) 竹島(たけしま)
島根県に属する我が国固有の領土です。歴史的にも国際法的にも日本の一部ですが、現在は韓国によって不法に占拠されています。日本は平和的な解決を目指して抗議を続けています。
(3) 尖閣諸島(せんかくしょとう)
沖縄県に属する我が国固有の領土です。現在は日本が有効に支配しており、歴史的にも国際法的にも日本のものであることは明らかです。したがって、解決すべき領土問題は存在しないというのが日本の立場です。
領土が決まることは、その周りの「領海」や「排他的経済水域(EEZ)」が決まることでもあります。水産資源や海底資源を守り、国の安全を保障するために、領土の問題は非常に重要なのです。
5. まとめ:この章のキーポイント
「最初は難しく感じるかもしれませんが、まずはこの3点を押さえれば大丈夫です!」
- 日本は東経\(135\)度を標準時とする、アジアの東にある海洋国家である。
- 領域は領土・領海・領空の3つ。領海の外側には資源を守るための排他的経済水域(EEZ)がある。
- 北方領土・竹島・尖閣諸島はすべて日本固有の領土である。
地理の学習では、文字だけでなく地図帳を開いて「どの島がどこにあるのか」を目で確認するのが一番の近道です。ぜひ、自分の手元の地図で南鳥島や沖ノ鳥島を探してみてくださいね!