この章へようこそ:フォーマルなスタイルとアカデミックなトーン
こんにちは!今日は、Writing Task 2(記述問題タスク2)において最も重要な要素の一つである、エッセイの「パーソナリティ(性格)」に焦点を当てます。Academic(アカデミック・モジュール)のテストでは、試験官は単に良いアイデアを求めているだけではありません。プロフェッショナルで客観的、かつフォーマルなトーンを求めています。こう考えてみてください。就職面接にパジャマを着ていく人はいませんよね?フォーマルなスタイルを使うことは、試験官に対して自分の英語を「正装」させるようなものです。
最初は難しく感じるかもしれませんが、大丈夫です。多くの受験生が、英語を「アカデミック」に響かせることに苦労しています。このノートを読み終える頃には、スコアを伸ばすためにどの単語を使い、どの単語を避けるべきかがはっきりと分かるようになります。
スタイルがスコアに与える影響
公式のIELTS採点基準(assessment criteria)において、スタイルは主に以下の2つの項目に直接影響します:
1. Lexical Resource(語彙力):Band 7 or higherを獲得するには、「あまり一般的ではない語彙(less common lexical items)」を使い、「スタイルとコロケーション(style and collocation)」を理解していることを示す必要があります。つまり、「子供っぽい言葉」や俗語(スラング)を避けるということです。
2. Grammatical Range and Accuracy(文法知識と正確さ):フォーマルな文章では、受動態(passive voice)などの特定の構造がよく使われます。これを使うことで、複雑な文法を使いこなせていることを試験官にアピールできます。
豆知識: "don't" を "do not" の代わりに使うのは小さなミスに見えるかもしれませんが、試験官にスタイルが「インフォーマル」であるという印象を与えてしまい、スコアが Band 6 で停滞する原因になりかねません。
ステップ1:短縮形の使用をやめる
エッセイを即座にプロらしく見せる最も簡単な方法は、語句を短縮するのをやめることです。アカデミック・ライティングでは、常にフル形式で記述します。
ルール: 語句を短くするためにアポストロフィを使わない(can't, won't, or it's など)。
悪い例: The government shouldn't ignore the problem because it's getting worse.
改善例: The government should not ignore the problem because it is becoming more severe.
ステップ2:「個人的」な表現を避ける
Writing Task 2では、自分の意見を求められることがよくあります。しかし、高得点のエッセイでは、個人の感情としてではなく、客観的な事実や一般的な議論として意見を提示します。すべての文章で "I"、"me"、"my" を使うのは控えましょう。
例え: あなたは日記を書いている個人ではなく、ニュースレポーターであると想像してください。
悪い例: I think that people are too lazy these days.
改善例: It is often argued that modern lifestyles have become increasingly sedentary.
"I" の代わりに使用できる便利なフレーズ:
• It is widely believed that...
• Some people argue that...
• It can be observed that...
• Evidence suggests that...
ステップ3:「基礎的な」単語を「アカデミックな」単語に入れ替える
Lexical Resourceのスコアを上げるには、一般的で日常的な単語を、より正確でアカデミックな代替語に置き換える必要があります。1つのフォーマルな単語が存在する場合、句動詞(go up や find out のように2つの単語で構成される動詞)は避けましょう。
稚拙(基礎的)な単語: get, kids, bad, big, things, find out
改善(アカデミック)な単語: obtain/acquire, children/juveniles, detrimental/negative, substantial/significant, factors/issues, discover/ascertain
対比例:
悪い例:The kids got bad marks because they didn't study.
改善例:Students obtained unsatisfactory grades because they did not engage in sufficient revision.
ステップ4:「ヘッジ(Hedging)」の技術(慎重な表現)
学術の世界では、100%確実なことはありません。「常に(always)」や「全員(everyone)」といった言葉を使うと、主張が弱く、非科学的に見えてしまいます。控えめな表現(hedging)を使うことで、より知的な印象を与え、Task Responseで高い評価を得ることができます。
ルール: all, every, always, never, or will といった「絶対的」な言葉を避けます。代わりに「柔らかい」言葉を使いましょう。
活用すべきヘッジの語彙:
• 動詞: tends to, appears to, seems to, suggests
• 副詞: possibly, likely, frequently, often
• 助動詞: may, might, could
悪い例(断定しすぎ): Playing video games makes children violent.
改善例(アカデミック): Playing video games may contribute to aggressive behavior in some children.
ステップ5:名詞化(Band 7以上の「秘訣」)
難しい言葉に聞こえるかもしれませんが、これは簡単なテクニックです。名詞化(Nominalization)とは、動詞(動作)を名詞(物事)に変えることを意味します。これにより、文章がぐっとフォーマルで簡潔になります。
例1(動詞中心): If the crime rate increases, the public will be worried.
例2(名詞中心): An increase in the crime rate may lead to public concern.
なぜこれが効果的なのか: アカデミックなトーンの本質である「人が何かをすること」から「概念や傾向」へと焦点を移すことができるからです。
避けるべきよくある間違い
• 俗語(スラング)を避ける: cool, guys, info, or photos といった言葉は絶対に使わないでください。excellent, individuals, information, or photographs を使いましょう。
• 感情的な表現を避ける: 何かを "terrible"(ひどい)や "disgusting"(胸が悪くなる)と表現してはいけません。"highly problematic"(非常に問題がある)や "unacceptable"(容認できない)を使いましょう。
• 決まり文句(クリシェ)を避ける: "at the end of the day" や "every coin has two sides" といったフレーズは使わないでください。これらは「暗記された表現(memorized language)」とみなされ、スコアを下げる可能性があります。
現実的なペース配分
本番の試験では、Task 2にかけられる時間はわずか40分です。辞書で単語を調べる時間はありません。最善の戦略は、10〜15個のフォーマルな「テンプレート・フレーズ」(例:"It is often claimed that...")を暗記しておき、考えなくても自動的に書けるようにしておくことです。そうすることで、脳のエネルギーを実際の論理構成に割くことができます!
まとめチェックリスト
練習問題のエッセイを書き終える前に、自分自身にこう問いかけてみてください:
• 短縮形をすべてフル形式で書いたか?(例:don't ではなく do not)
• "I" や "Me" を使いすぎていないか?
• "may" や "tends to" のような慎重な表現を使ったか?
• 句動詞(例:set up)をフォーマルな動詞(例:establish)に置き換えたか?
• トーンは客観的でプロフェッショナルか?
重要ポイント: アカデミック・スタイルとは、正確、客観的、そして慎重であることです。これらの小さな変更をマスターすれば、Lexical ResourceとGrammatical Rangeのスコアが大幅にアップするはずです!