Writing Task 1へようこそ: 「トーン(口調)」をマスターしよう
IELTS General TrainingのWriting Task 1では、20分間で150語以上の手紙を書く必要があります。試験官が重視する最も重要な要素の一つが Register(レジスター:文章の形式・言葉遣いの適切さ)です。これは「トーン」や「フォーマル度」を指す少し専門的な言葉です。
服装を選ぶのと同じだと考えてください。就職の面接にジャージは着ていきませんし、バーベキューにタキシードも着ていきませんよね。言語もこれと同じです!間違ったレジスターを使うと、Task Response(課題の達成度)と Lexical Resource(語彙力)のスコアが下がってしまいます。最初は難しく感じるかもしれませんが、大丈夫です。各スタイルの「ルール」を覚えれば、正しい言葉を選べるようになります。
ステップ1:状況を把握する
書き始める前に、誰宛の手紙なのかを判断しなければなりません。問題文に状況が書かれています。レジスターには主に3つのタイプがあります。
1. Formal(フォーマル): 知らない相手への手紙(例:大企業のマネージャー、地方自治体、ホテルの支配人など)。
2. Semi-Formal(セミフォーマル): 名前は知っているが、親しい友人ではない相手への手紙(例:大家さん、職場の同僚、先生など)。
3. Informal(インフォーマル): 友人や家族への手紙。
知っていますか?: 問題文で苦情(complaint)を書くよう指示されていても、レジスターは変わりません。フォーマルな苦情でも、怒りっぽかったり失礼な言葉を使ったりせず、プロフェッショナルな言葉遣いを保ちましょう!
ステップ2:Formal Register(プロフェッショナルで丁寧な言葉遣い)
フォーマルな手紙では、プロフェッショナルな響きが求められます。これはIELTSで最も一般的なタイプの手紙です。高得点を狙うには、contractions(短縮形:don't や I'm など)を避け、precise vocabulary(正確な語彙)を使うことが不可欠です。
フォーマルな手紙の特徴:
書き出し: Dear Sir or Madam, (相手の名前を知らない場合に使用)
結び: Yours faithfully, (Dear Sir or Madam とセットで使用)
語彙: request, provide, assist, inform などの動詞を使う。
具体例で見てみましょう:フォーマルの例
悪い例(カジュアルすぎる): I want to tell you about a problem with the room.
改善例(フォーマル): I am writing to bring to your attention an issue regarding my accommodation.
悪い例: Can you help me?
改善例: I would be grateful if you could provide some assistance in this matter.
フォーマルで使える重要フレーズ:
• I am writing to express my dissatisfaction with...
• I would like to formally request...
• Please do not hesitate to contact me if you require further information.
ステップ3:Informal Register(親しみやすくリラックスした言葉遣い)
友人への手紙では、自然な会話のような言葉遣いを心がけます。ここでは あえて 短縮形や一般的な表現を使います。友人に対してフォーマルすぎると「ロボットのような」響きになり、減点対象となってしまいます。
インフォーマルな手紙の特徴:
書き出し: Dear [First Name], または Hi [First Name],
結び: Best wishes, や Warmly, または See you soon,
語彙: get back to, look into, hand in などの句動詞(phrasal verbs)を使う。
具体例で見てみましょう:インフォーマルの例
悪い例(フォーマルすぎる): I am writing to invite you to attend a celebration at my residence.
改善例(インフォーマル): I’m writing to invite you over for a bit of a party at my place!
悪い例: Please inform me of your decision.
改善例: Let me know what you think.
インフォーマルで使える重要フレーズ:
• It’s been ages since we last spoke!
• I was wondering if you’d like to...
• I can’t wait to see you!
ステップ4:Semi-Formal Register(中間のスタイル)
これは知人に対する手紙ですが、依然として敬意を示す必要があります。フォーマルと非常に似ていますが、相手の名前を使います。
セミフォーマルな手紙の特徴:
書き出し: Dear Mr. Smith, または Dear Ms. Jones,
結び: Yours sincerely, (相手の名前を使うときは必ず sincerely を使います)
語彙: 敬意を払いつつも、CEOへの手紙ほど「堅苦しくない」言葉遣い。
クイック復習:
知らない人 = Dear Sir/Madam + Yours faithfully
知っている人(仕事・ビジネス) = Dear Mr. X + Yours sincerely
友人 = Dear [Name] + Best wishes
ステップ5:採点基準 ― 加点と減点のポイント
試験官は4つの基準で採点します。レジスターが各基準にどう影響するかを見ていきましょう。
1. Task Response(25%): 「一貫性のある適切なトーン」を使う必要があります。フォーマルに書き始めたのに(Dear Sir)、最後がインフォーマルで終わる(Lots of love)と、スコアが大幅に下がります。最後まで一つのスタイルを貫きましょう。
2. Lexical Resource(25%): これは語彙力に関する基準です。Band 7+ を狙うなら、スタイルの意識を持ちつつ「あまり一般的でない語彙」を使う必要があります。
例: フォーマルな手紙で "after" の代わりに "subsequent to" を使うと評価されます。友人への手紙で "I am disappointed" の代わりに "I'm gutted" を使うのも、レジスターを巧みにコントロールしている証です!
3. Grammatical Range and Accuracy(25%): フォーマルな手紙では、客観性を出すために 受動態(Passive Voice)(例:"The items were damaged during delivery")を使いましょう。インフォーマルな手紙では 能動態(Active Voice)(例:"I accidentally broke the items")を使うのが自然です。
避けるべきよくあるミス
1. レジスターの混同: 最も大きなミスです。フォーマルな手紙でスラング("thanks a bunch" など)を使ってはいけません。同様に、親友への手紙で堅苦しい学術的な言葉を使うのも不自然です。
2. 短縮形を忘れる: インフォーマルな手紙で "I don't have time" と書くべきところで "I do not have time" と書くと、堅苦しすぎます。インフォーマルな手紙では、状況に応じた言葉遣いができていることを示すために短縮形を使いましょう。
3. 書き出しと結びの間違い: 友人の名前に "Yours faithfully" をつけるのは、手紙のルールを理解していないと判断される典型的なミスです。
重要ポイントチェックリスト
• 問題文を確認: 相手は友人?上司?それとも見知らぬ人?
• トーンを設定: 書き出しと結びのフレーズを最初に決めましょう。
• 一貫性を保つ: 手紙の途中でフォーマルとインフォーマルを入れ替えないでください。
• 時間に注意: 制限時間は20分です。語彙を深く考えすぎず、各レジスター用に暗記したパターンを活用しましょう。
• 「Dear」のルール: 必ず "Dear" で始めましょう。IELTSの手紙では、インフォーマルな場合でもこれが標準的な書き出しです。