【数学】3年生:平方根(へいほうこん)マスターガイド
皆さん、こんにちは!今日から「平方根(へいほうこん)」という新しい概念を学びます。「ルート」という言葉を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
「難しそうだな…」と感じるかもしれませんが、実は「面積から正方形の一辺の長さを求める」というシンプルな考え方が基本です。一歩ずつ進めていけば、必ず得意になれますよ!一緒に頑張りましょう。
1. 平方根ってなに?
正方形の面積で考えてみよう
面積が 9 の正方形を想像してください。一辺の長さは何 cm ですか?
答えは 3cm ですね。なぜなら、\(3 \times 3 = 9\)(3の2乗は9)だからです。
このとき、3 は 9 の平方根 と言います。
では、面積が 5 の正方形はどうでしょうか?
\(2 \times 2 = 4\)、\(3 \times 3 = 9\) なので、2 と 3 の間の数字になりそうですが、ぴったりの整数は見つかりません。
そこで、新しい記号 「\(\sqrt{}\)(根号・ルート)」 を使って、\(\sqrt{5}\) と表すことに決めたのです。
平方根の定義
ある数 \(x\) を 2乗 して \(a\) になるとき、この \(x\) を \(a\) の 平方根 といいます。
ポイント: ほとんどの正の数には、プラスとマイナスの 2つの平方根 があります!
例:9 の平方根は、3 と -3 です。(\((-3) \times (-3)\) も 9 になるからです)
これらをまとめて \(\pm 3\) と書くこともあります。
【よくある間違い!】
「\(\sqrt{9}\)」の答えは 3 だけです!
「9 の平方根」と言われたら 3 と -3 の両方を答えますが、「\(\sqrt{9}\)」は正のほうだけを指します。ここ、テストで間違えやすいので要注意です!
2. 平方根の大小と性質
大きさを比べてみよう
ルートの中の数字が大きければ、その数自体も大きくなります。
\(a < b\) ならば、\(\sqrt{a} < \sqrt{b}\) です。
例:\(\sqrt{2} < \sqrt{5}\)
豆知識:ルートのない数との比べ方
「3 と \(\sqrt{7}\) はどっちが大きい?」と聞かれたら、両方を2乗 してみましょう!
・\(3^2 = 9\)
・\((\sqrt{7})^2 = 7\)
9 のほうが大きいので、\(3 > \sqrt{7}\) だとわかります。ルートを外して土俵を合わせるのがコツです!
3. 有理数と無理数
数は大きく分けて2つのグループに分類できます。
① 有理数(ゆうりすう)
分数(\(\frac{整数}{整数}\))の形で表せる数です。整数や小数も含まれます。
例:\(2, -0.5, \frac{1}{3}, \sqrt{16}\)(\(= 4\) なので有理数)
② 無理数(むりすう)
分数で表せない数です。小数にすると、不規則にずっと続く数字のことです。
例:\(\pi\)(円周率)、\(\sqrt{2}, \sqrt{3}\) など
【キーポイント】
ルートが外れない数はすべて 無理数 です!
4. 平方根の計算ルール
ここからが計算の本番です。ルールはシンプルなので、パズルのように楽しみましょう。
① 乗法(かけ算)と除法(わり算)
ルート同士のかけ算・わり算は、中身をそのまま計算してOK!
・\(\sqrt{a} \times \sqrt{b} = \sqrt{ab}\)
・\(\sqrt{a} \div \sqrt{b} = \sqrt{\frac{a}{b}}\)
② \(\sqrt{a^2b} = a\sqrt{b}\) の変形
ルートの中にある「2乗のペア」は、外に出すことができます。
例:\(\sqrt{12} = \sqrt{2^2 \times 3} = 2\sqrt{3}\)
この 「ルートの中をできるだけ小さくする」 作業は、計算の基本中の基本です!
③ 分母の有理化(ゆうりか)
分母にルートがあるときは、分母と分子に同じルートをかけて、分母からルートをなくします。
例:\(\frac{1}{\sqrt{2}} = \frac{1 \times \sqrt{2}}{\sqrt{2} \times \sqrt{2}} = \frac{\sqrt{2}}{2}\)
これを 「有理化」 と呼びます。答えを書くときは必ず有理化しましょう。
④ 加法(たし算)と減法(ひき算)
注意! \(\sqrt{2} + \sqrt{3} = \sqrt{5}\) は 間違い です!
ルートのたし算・ひき算は、文字式の計算(\(2x + 3x = 5x\))と同じルールです。
ルートの中身が同じもの同士 だけ計算できます。
例:\(2\sqrt{2} + 3\sqrt{2} = 5\sqrt{2}\)
例:\(\sqrt{2} + \sqrt{3}\) は、これ以上計算できません。
5. 覚えておくと便利な近似値(きんじち)
ルートがだいたいどれくらいの数字なのかを知っておくと、問題が解きやすくなります。有名な語呂合わせを紹介します!
・\(\sqrt{2} \approx 1.41421356\)(一夜一夜に人見ごろ:ひとよひとよにひとみごろ)
・\(\sqrt{3} \approx 1.7320508\)(人並みに奢れや:ひとなみにおごれや)
・\(\sqrt{5} \approx 2.2360679\)(富士山麓オウム鳴く:ふじさんろくおうむなく)
【重要ポイントまとめ】
1. 平方根は2乗してその数になるもの(正と負の2つある!)。
2. ルートの中身が同じ時だけ、たし算・ひき算ができる。
3. 計算の最後は必ず「ルートの中を小さく」して「分母を有理化」する。
最初は \(\sqrt{12}\) を \(2\sqrt{3}\) に直したりする作業に時間がかかるかもしれません。でも、練習問題をいくつか解いていくうちに、自然と体が覚えていきます。「習うより慣れろ」です。焦らず一歩ずつ進んでいきましょう!応援しています!