前置詞と句動詞の世界へようこそ!

この章では、英語という言語の「接着剤」の役割を果たすものを見ていきます。Prepositions(前置詞)と Phrasal Verbs(句動詞)は小さな要素に思えるかもしれませんが、TOEFL対策の Grammar for Sentence Building(文構築のための文法)セクションにおいては極めて重要です。なぜでしょうか?それは、これらの知識が Writing および Speaking セクションの両方で、スコアに直接影響するからです。高得点を狙うには、「自動化(automaticity)」と「正確さ(precision)」を示す必要があります。前置詞の使い間違いは意味を曖昧にし、Language Use(言語使用)の評価を下げる原因となります。

最初は難しく感じるかもしれませんが、心配しないでください!多くの英語学習者がこれらを難しいと感じるのは、常に明確なルールが存在するわけではないからです。しかし、このノートを読み終える頃には、TOEFLの試験官に好印象を与える正しい使い方の戦略が明確になっているはずです。


1. 基本:時と場所の前置詞

強力な文章を組み立てるには、基本から始める必要があります。TOEFLでは、講義やリーディングパッセージの内容を要約する Integrated Writing のタスクなどで、何がいつ、どこで起こったかを説明する機会が多くあります。

At、On、In:「三角形」のルール
三角形をイメージしてください。頂点は小さく具体的で、底辺は大きく一般的です。

AT(特定の地点):
• 時:at 5:00 PM, at the start of the lecture.
• 場所:at the library, at the top of the page.

ON(特定の曜日や表面):
• 時:on Monday, on April 12th.
• 場所:on the desk, on the whiteboard, on the internet.

IN(より広い期間や囲まれた空間):
• 時:in 2024, in the morning, in the 19th century.
• 場所:in the classroom, in the city, in the article.

知っていますか? TOEFLでは、記事(article)の内容について触れる際は「in」を使いますが、ウェブサイト(website)の場合は「on」を使います。こうした細かな使い分けができると、試験官にアカデミックな英語の慣習に慣れていることをアピールできます!

重要ポイント: 特定の地点には at、曜日や表面には on、広い期間や囲まれた空間には in を使いましょう。


2. 依存前置詞:スコアアップの鍵

TOEFLの Writing for an Academic Discussion タスクでは、「構文の多様性(syntactic variety)」と「適切な語彙選択(appropriate word choice)」を示す必要があります。ここで登場するのが Dependent Prepositions(依存前置詞:特定の語とセットで使われる前置詞)です。これらはセットで記憶すべきフレーズです。間違ったものを使うと、試験官には文法ミスとみなされてしまいます。

よくある形容詞 + 前置詞の組み合わせ:
Responsible for: The government is responsible for protecting the environment.
Interested in: The student is interested in learning about psychology.
Different from: The professor's view is different from the reading passage.注: フォーマルなライティングでは「different than」は避けましょう)。

よくある動詞 + 前置詞の組み合わせ:
Depend on: Success depends on hard work.
Contribute to: Pollution contributes to climate change.
Participate in: Students are encouraged to participate in the discussion.

具体例で見てみましょう:比較
悪い例(スコア低): The lecturer talked about the importance of the discovery and how it relates with the theory.
改善例(スコア高): The lecturer emphasized the importance of the discovery and how it relates to the theory.
理由: "Relates to" が正しいアカデミックなコロケーション(語の組み合わせ)だからです。"Relates with" を使うのは典型的なミスで、正確さに欠ける印象を与えます。

重要ポイント: これらは一つの意味の単位として暗記しましょう(例えば、単に "depend" だけを覚えるのではなく、"depend on" として覚えること)。


3. アカデミックな句動詞

句動詞とは、動詞 + 前置詞/副詞 の組み合わせ(例:pick up, look into)のことです。句動詞の中にはTOEFLのライティングにはカジュアルすぎるものもありますが、多くは SpeakingWriting の両方で非常に有効です。

TOEFLで使える価値の高い句動詞:
Point out: 説明する、言及する。(The author points out that the data is flawed.
Carry out: 実行する、実施する。(Scientists carried out an experiment.
Look into: 調査する。(The committee will look into the new policy.
Sum up: 要約する。(To sum up, the lecture contradicts the reading.
Bring up: トピックを持ち出す、言及する。(The professor brings up an interesting example.

記憶のコツ:「アクションのルール」
ほとんどの句動詞は「動作」を表します。単純な動詞("do"など)を、より正確な句動詞("carry out"など)に置き換えることができれば、文章がよりプロフェッショナルでアカデミックに響きます。

重要ポイント: point outcarry out のような句動詞を使って、スピーキングの回答をより自然で流暢に聞かせましょう。


4. スコアへの影響:試験官の視点

これがどのようにスコアアップに繋がるのでしょうか?公式のTOEFL採点基準を見てみましょう。

Writing Rubric(スコア5.0): 「一貫した言語使用能力」と「効果的な語彙選択」が求められます。
Speaking Rubric(スコア4.0): 「文法と語彙の効果的な使用」および「基本構造と複雑な構造の適切なコントロール」が求められます。

避けるべきよくある落とし穴:
1. 母国語からの直訳: 前置詞が1対1で翻訳できることは稀です。例えば、日本語では「〜について考える」と言いますが、英語では常に "think about" または "think of" となります。
2. 前置詞の抜け落ち: "The student graduated university"不十分 です。"The student graduated from university"正解 です。
3. "discuss" と "about" の併用: これは非常によくあるミスです!"We discussed about the topic"間違い です。"We discussed the topic"正解 です。


5. クイック復習とチェックリスト

試験を受ける前に、練習で書いたエッセイを以下の項目でチェックしてみましょう。

チェックリスト:
• 年には in を、特定の曜日には on を使いましたか?
• "responsible of" ではなく responsible for を使いましたか?
• "different than" ではなく different from を使いましたか?
• 話者の考えを導入する際に point out のようなアカデミックな句動詞を使いましたか?
discuss という動詞の後に about を使わないように注意しましたか?

最後のアドバイス: 前置詞は小さい存在ですが、非常に大きな力を持っています!辞書に載っている全てを覚える必要はありません。アカデミックな文脈で使われるものに集中すれば、Sentence Building のスコアが大きく向上するはずです。練習を続ければ、これらのパターンはすぐに自然と身につきます!