【コミュニケーションと情報デザイン】表現の設計・評価・改善
みなさん、こんにちは!このチャプターでは、情報を相手に分かりやすく伝えるための「最後の仕上げ」である表現の設計・評価・改善について学びます。「一生懸命作ったのに、うまく伝わらなかった…」という経験はありませんか?実は、伝わる表現にはしっかりとした「手順」があるんです。共通テストでも、具体的な事例をもとに「どう改善すべきか」を問う問題が出題されやすいポイントです。一緒にマスターしていきましょう!
1. 表現を設計する(情報の構成)
何かを表現するとき、いきなり作り始めるのはNGです。まずは「設計図」を考えることが大切です。
① 目的と対象(ターゲット)を明確にする
「誰に(対象)」「何を伝えて、どうしてほしいのか(目的)」をはっきりさせます。 例:新入生(対象)に、部活動の魅力を伝えて入部してもらう(目的)。
② メディアの選択
前のチャプターで学んだ「メディアの特性」を活かし、ポスターがいいのか、動画がいいのか、ウェブサイトがいいのかを判断します。
③ 構成案の作成
伝えたい情報の優先順位を決め、配置や流れを組み立てます。ここで「情報デザインの考え方」(近接、整列、反復、対比など)を具体的に活用します。
ポイント
設計の段階で、受け手が迷わないための「一貫性」を持たせることが重要です。
2. 評価の方法(客観的に見直す)
自分では完璧だと思っても、他人が見ると分かりにくいことがあります。そこで「評価」が必要になります。
① 自己評価と他者評価
自分でチェックリストを使って確認するのが「自己評価」、友人やターゲットに近い人に使ってもらって感想をもらうのが「他者評価」です。
② 評価の指標(モノサシ)
評価には大きく分けて2つの視点があります。
- 客観的な評価(定量的):数値で測れるもの。
例:目的のボタンを見つけるまでにかかった時間(\(秒\))、操作ミスをした回数(\(回\))など。 - 主観的な評価(定性的):感想や印象によるもの。
例:「使いやすかったか」「好感が持てるデザインか」「安心感があるか」など。
③ ユーザビリティとアクセシビリティ
これらは評価の際によく使われる重要な言葉です。
- ユーザビリティ:特定のユーザーが、特定の目的をどれだけ効率よく、満足して達成できるか(使い勝手の良さ)。
- アクセシビリティ:年齢や障害の有無に関わらず、「誰でも」情報にたどり着けるか。
よくある間違い
「きれいでオシャレなデザイン」=「良いデザイン」とは限りません。「目的が達成できるか」が評価の最優先事項です!
3. 改善のプロセス(より良く作り変える)
評価をしたら、その結果をもとに作り直します。この「評価 → 改善」を繰り返すことで、表現の質はぐんぐん上がります。
① PDCAサイクルを回す
情報デザインの世界でも、計画(Plan)、実行(Do)、評価(Check)、改善(Act)のサイクルを意識します。
② 具体的な改善のポイント
評価の結果、以下のような問題が見つかったら修正します。
- 情報の優先順位が分かりにくい → 強調したい部分(対比)を明確にする。
- どこを見ていいか迷う → 視線の動き(\(Z\)型や\(F\)型)を意識して配置(整列)し直す。
- 関連性が分からない → 関連する項目を近づける(近接)。
豆知識
「一回で完璧なものを作ろう」と思わないことがコツです!プロのデザイナーも、何度も「作って・試して・直す」というプロトタイピング(試作)を繰り返して、最高の表現に近づけているんですよ。
ポイント
改善の際は、「なぜその修正が必要なのか」という根拠(エビデンス)を評価結果から見出すことが大切です。
4. まとめ:テスト対策のキーワード
最後に、このチャプターで覚えるべき重要事項を整理しましょう。
- 設計:目的(何を)と対象(誰に)を最初に決める。
- 評価:客観的な数値(時間や回数)と、主観的な感想の両面から見る。
- アクセシビリティ:誰でも使えることを目指す、情報デザインの重要な視点。
- 改善:評価結果を分析し、情報デザインの原則(近接・整列など)に立ち返って修正する。
最初は難しく感じるかもしれませんが、共通テストでは「表やグラフを見て、どこが問題点かを指摘する」ような、パズルに近い感覚の問題も多いです。日頃から身の回りのポスターやアプリを見て、「これは使いやすいな(ユーザビリティが高いな)」「これは誰にでも優しい工夫(アクセシビリティ)がされているな」と意識するだけで、実力はグッとつきますよ!一緒に頑張りましょう!