説明文(せつめいぶん)を読むってどういうこと?

国語の教科書や図鑑(ずかん)には、動物のひみつ、乗り物のつくり、おもちゃの作り方などを教えてくれる文章がたくさんあります。このように、本当のことや、ものの仕組み、やり方をわかりやすく教えてくれる文章のことを「説明文(せつめいぶん)」といいます。

お話の文章(物語)では、登場人物の気持ちを想像しながら読みますが、説明文では「何が、どのように書かれているか」を正しく読み取ることが大切です。
※なお、物語の読み方については別の学習「物語を読む(低学年)」でくわしく勉強します。

最初は難しく感じるかもしれませんが、大丈夫です!読み方の「こつ」やすてきな「合言葉」を覚えると、まるで宝探しのクイズをとくように、楽しくすらすら読めるようになります。いっしょに基本のステップを見ていきましょう。

【ポイント】説明文を読むときの大きなめあて
・何について書かれているか(話題)を見つける。
・「はじめ・なか・おわり」のまとまりをつかむ。
・書かれている「じゅんじょ(順序)」に気をつける。
・大事な言葉や文を見つけて、新しく分かったことを自分の言葉で言えるようにする。

1. 「はじめ・なか・おわり」のまとまりを見つけよう

説明文は、読む人に分かりやすく伝えるために、大きく3つのまとまりに分かれていることがほとんどです。

①「はじめ」:何についてのお話かな?(といかけ・話題)

文章の一番はじめの部屋です。ここでは、「何について説明するのか」が書かれています。
たとえば、「どうして〜なのでしょうか。」「〜のひみつを見てみましょう。」というように、読んでいる人に問いかける文が出てくることがよくあります。

②「なか」:くわしく教えてくれる部屋(せつめい・くらべっこ)

文章のまんなかの、一番長い部屋です。「はじめ」の問いかけに対するくわしい説明や、わかりやすい例(れい)がたくさん出てきます。
時間ややり方の順番にそって説明されたり、写真や図と合わせて書かれたりします。

③「おわり」:さいごのまとめ(答え・まとめ)

文章のさいごの部屋です。「なか」で説明したことをぎゅっとまとめて、「だから、〜なのです。」と、最初の問いかけの答えをしっかり伝えてくれます。書いた人の思いや考えが書かれていることもあります。

【豆知識】
教科書の文章を読むと、ときどき最初が「1文字分」あいて、新しく始まっているところがありますね。このひとまとまりを「段落(だんらく)」とよびます。「はじめ・なか・おわり」のまとまりを見つけるときは、この段落のまとまりに注目してみると、どこで話が変わったのかがすぐに見つかりますよ!

2. 「じゅんじょ(順序)」をあらわす言葉にちゅう目しよう

説明文をすっきり正しく理解するための最高のかぎは、「じゅんじょ(順序)」です。順序には、大きく分けて「時間のじゅんじょ」と「事柄(ことがら)のじゅんじょ」があります。

① 時間のじゅんじょ(ときのならび)

あさがおの育ち方や、生き物の1日のくらしのように、時間が流れる順番にそって書かれている説明文です。
文の中に、つぎのような言葉がかくれていませんか?
・「まず」
・「つぎに」
・「それから」
・「さいごに」
・「朝」「昼」「夕方」「夜」
・「春」「夏」「秋」「冬」
これらの言葉を見つけたら、指でおさえたり、えんぴつで丸をつけたりしてみましょう。話のならび順がひと目でわかるようになります。

② 事柄のじゅんじょ(ならべて説明する)

工作の作り方や、自動車のしゅるいのように、いくつかの工夫や仲間を順番にならべて説明するときもあります。
・「1つ目は、〜です。」
・「もう1つは、〜です。」
・「また、〜もあります。」
このような言葉を手がかりにすると、「ぜんぶでいくつの工夫があるのかな?」と数えながら読むことができます。

【よくある間違い】
順序をあらわす言葉を読みとばしてしまうと、「あれ?何が先で、何があとなんだっけ?」と順番がごちゃごちゃになってしまいます。工作のせつめい書を読むときと同じです。「まず」や「つぎに」を見落とさないように、立ち止まって確かめながら読み進めましょう。

3. 大事な言葉(キーワード)と文をさがそう

文章ぜんぶを丸暗記する必要はありません。一番大切な「キーワード(大事な言葉)」と「大事な文」を見つける名人になりましょう!

くり返し出てくる言葉をさがす

その文章の中で、なんども、なんども出てくる言葉はありませんか?
なんども出てくる言葉は、書いた人が「これについて知ってほしい!」と思っている一番のテーマです。

「問い」と「答え」をセットで見つける

「はじめ」に「〜はどうなっているのでしょうか。」という問いかけがあったら、その答えがどこにあるかを「なか」や「おわり」からさがします。
答えの文には、次のような言葉がついています。
・「〜からです。(わけ・理由)」
・「〜だからです。」
・「〜になっています。」
問いの文と、答えの文を線で結ぶように読むと、説明文の大事な骨組みがしっかりと頭に入ります。

主語(しゅご)と述語(じゅつご)に気をつける

文を読むときは、「だれが(なにが)」と「どうする(どんなだ・なんだ)」のつながりを確かめましょう。
たとえば、「ビーバーは、木をかじって たおします。」という文では、「ビーバーは」が主語で、「たおします」が述語です。言葉のつながりに気をつけると、だれが何をしているのかが正しくつかめます。

【ポイント】大事な言葉をみつける3つのアンテナ
1. 何度も出てくる言葉はないかな?(大事なテーマ)
2. 「〜でしょうか?」に答えている文はどこかな?(大切な答え)
3. 「だれが(なにが)」+「どうした」がはっきり言えるかな?(文のつながり)

4. 写真・図とくらべたり、自分の体験と思い出そう

低学年の説明文には、文のとなりに大きな写真、え、図がのっています。これらは、おまけのイラストではありません。文章をよく理解するための大切な仲間です。

にているところ(共通)と、ちがうところ(相違)をくらべる

写真や図を見ながら、「文に書いてある『細いくちばし』って、写真のここだな!」「こっちの鳥とあっちの鳥では、羽の形がぜんぜんちがうぞ!」と、文章と絵を見くらべてみましょう。
文で読んだことが、絵や写真を見ることで「なるほど、こういうことか!」と、もっとはっきり分かります。

自分の体験(たいけん)とむすびつける

説明文を読んだら、「自分の知っていること」と結びつけてみましょう。
・「この虫、公園の草むらで見たことがあるよ!」
・「わたしのおうちにある道具と、同じ工夫が使われているな。」
自分の体験とくらべることで、新しい発見がもっと心にのこるようになります。

わかったことをみんなに伝える・共有する

説明文を読んだあとは、新しく知って「すごいな!」と思ったことや、ふしぎに思ったことを、お友だちやおうちの人にお話ししてみましょう。
「〜ということが分かったよ。」「はじめて知って、びっくりしたよ。」と声に出して伝えることで、読んだ内容がしっかりと自分の力になります。

【豆知識】
説明文を声に出して読む(音読する)ときは、「、」や「。」でひと息つき、言葉のまとまりごとにリズムよく読むと、意味が頭にすっと入ってきます。また、ていねいな言葉(「〜です」「〜ます」)のリズムにも耳をすませてみましょう。

5. まとめ:説明文を読むときの「4つのステップ」

説明文を読むときは、つぎの4つのステップを思い出してください。

ステップ1:だいめいと「はじめ」を読む
・何についての説明かな?(話題をつかむ)
・「〜でしょうか?」という問いかけを見つける。

ステップ2:「じゅんじょ」の言葉を見つける
・「まず」「つぎに」「それから」「さいごに」に注目する。
・順番にそって、何が書かれているかをたしかめる。

ステップ3:写真や図を見ながら「なか」を読む
・文章と写真をくらべてみる。
・問いかけに対する「こたえ」の文をさがす。

ステップ4:「おわり」を読んで、ふりかえる
・まとめの言葉をたしかめる。
・新しく分かったことや、自分の体験とくらべた感想をだれかに伝える。

説明文は、みんなの世界をぐんと広げてくれる「知恵の宝箱」です。順序や大事な言葉を手がかりにしながら、たくさんの新しい知識やひみつに出会っていきましょう!