「複数の文章を比較して読む」の学習へようこそ!

「一つの文章を読めば内容はわかるのに、二つ以上の文章を比べるとなると、どうすればいいか迷ってしまう……」そんな風に感じたことはありませんか?
実は、複数の文章を読み比べることは、情報の「正しさ」を確かめたり、自分の「考え」を深めたりするためにとても大切なスキルです。最初は難しく感じるかもしれませんが、注目すべき「ポイント」さえつかめば大丈夫です。一歩ずつ一緒に学んでいきましょう!

1. なぜ「比較」して読むの?

同じテーマ(話題)について書かれた文章でも、筆者によって「注目している部分」「意見」が異なることがあります。複数の文章を比べることで、以下のようなメリットがあります。

・多角的な視点(いろいろな角度からの考え方)が身につく。
・情報の共通点と相違点(同じところと違うところ)がはっきりする。
・筆者の主張がどのような根拠に基づいているか、より客観的に判断できる。

【ポイント:比較の第一歩】

まずは、それぞれの文章に「何について書かれているか(話題)」「筆者はどう考えているか(主張)」をメモすることから始めましょう!

2. 比較するときの「観点(チェックポイント)」

文章を比べるときは、やみくもに読むのではなく、次の「観点」を意識すると整理しやすくなります。

① 共通点と相違点(1年生〜)

まずは「同じところ」と「違うところ」を探します。
共通点:どちらの筆者も認めている事実は何か?
相違点:筆者によって意見が分かれている部分はどこか?

② 事実と意見の関係(1年生〜)

文章の中には、実際に起こった「事実」と、筆者が考えた「意見」が混ざっています。
・同じ「事実」をもとにしていても、そこから導き出される「意見」が違う場合があります。

③ 構成・展開・表現の工夫(2年生〜)

構成:「序論・本論・結論」の組み立て方は似ているか?
表現:たとえ(比喩)の使い方や、問いかけの言葉にどのような違いがあるか?
図表の活用:文章を補うために、どのようなグラフや写真が使われているか?(※「文章と図表を結び付けて解釈する」の章も参考にしてくださいね)

④ 情報の信頼性と批判的な読み(3年生〜)

信頼性:そのデータは最新のものか? 出典(情報の元ネタ)ははっきりしているか?
批判的に読む:筆者の考えをそのまま鵜呑みにせず、「本当にそうなのかな?」「別の考え方はないかな?」と考えながら読みます。

【よくある間違い】

「筆者の意見」と「自分の意見」を混ぜてしまうことがあります。まずは「筆者が何を言っているか」を正確につかむことが先決です。自分の考えを持つのは、そのあとで大丈夫ですよ!

3. 比較読みのステップ(やり方ガイド)

慣れないうちは、次の手順で進めてみましょう。

1. 文章Aを読む:話題と主張、その根拠をつかむ。
2. 文章Bを読む:文章Aとの共通点に印(◯)を、相違点に印(×)をつける。
3. 表にまとめる:「話題」「事実」「筆者の意見」などの項目で表を作ると、頭の中がスッキリします。
4. 自分の考えをまとめる:二つの文章を読んで、自分はどう思ったかを言葉にする。

【ポイント:接続する語句に注目!】

「一方で」「これに対して」「同様に」などの接続する語句は、比較をするときの大切な目印になります。見つけたらチェックしておきましょう!

4. 実生活への応用

この「比較して読む」力は、テストだけでなく普段の生活でも役に立ちます。

ニュースや新聞:同じ事件でも、新聞社によって伝え方が違うことがあります。
インターネットでの買い物:商品の良いレビューと悪いレビューを比べることで、納得して買い物ができます。
調べ学習:複数の本を比べることで、より詳しいレポートが書けるようになります。

【豆知識:メディアリテラシー】

情報があふれる現代では、情報を正しく見極める力(メディアリテラシー)がとても重要です。「複数の文章を比較する」ことは、まさにその力を鍛えるトレーニングなのです。

まとめ:今回のポイント

・共通点(同じところ)と相違点(違うところ)をはっきりさせる!
・事実(データなど)と意見(考え)を区別して読む!
・構成や表現の違いが、読者に与える印象の違いに注目する!
・最後は、それらを踏まえて自分の考えを持つ!

最初は時間がかかるかもしれませんが、何度も繰り返すうちに、文章の裏側にある筆者の意図がスッと見えるようになってきます。「比べることで、世界が広がる」。そんな感覚を楽しみながら、練習を続けてみてくださいね!