はじめに:ことばの「なかま」と「くみたて」をみつけよう!
みなさん、こんにちは!
ふだん、おともだちや おうちの 人とお話しするとき、たくさんの「文(ぶん)」をつかっていますね。
たとえば、「いぬが はしる。」「りんごを たべる。」といった お話です。
文には、たいせつなきまり(ルール)があります。このルールがわかると、本を読むのがもっと楽しくなり、自分の言いたいことを正しくつたえられるようになりますよ。
最初は難しく感じるかもしれませんが、大丈夫です!クイズをとくような気持ちで、いっしょに楽しく学んでいきましょう!
1. 文のたいせつな二大ヒーロー「主語(しゅご)」と「述語(じゅつご)」
文には、かならず中心となる二つの大切な役わりがあります。
それが「主語(しゅご)」と「述語(じゅつご)」です。
①「だれが・なにが」にあたる言葉 = 主語(しゅご)
主語は、その文の主人公(しゅじんこう)です。
「だれが?」「なにが?」を表す言葉のことを言います。
多くの場合、うしろに「は」や「が」がつきます。
【れい】
・とりが とぶ。(「なにが?」にあたる「とりが」が主語)
・たろうくんは わらう。(「だれが?」にあたる「たろうくんは」が主語)
・あめが ふる。(「なにが?」にあたる「あめが」が主語)
②「どうする・どんなだ・なんだ」にあたる言葉 = 述語(じゅつご)
述語は、主人公が「どうしたのか」「どんなようすなのか」を表す言葉です。
文のいちばんうしろ(おわり)にくることがほとんどです。
述語には、おもに3つのパターンがあります。
1. どうする?(うごきを表す):はしる、たべる、あそぶ
2. どんなだ?(ようすを表す):あかい、たのしい、おおきい
3. なんだ?(名前や正体を表す):いぬだ、一年生です、先生です
【れい】
・ねこが ねる。(どうする? = 述語)
・そらが あおい。(どんなだ? = 述語)
・これは えんぴつです。(なんだ? = 述語)
主語と述語をみつける「かんたんワザ」
主語と述語をさがすときは、「うしろから」さがすのがコツです!
1. まず、文のさいごにある言葉(述語)をみつける。(「どうする?」「どんなだ?」「なんだ?」)
2. つぎに、「それって、だれが? なにが?」と自分にといかけてみる。(見つかった言葉が主語!)
【やってみよう!】
文:「あかい はなが さいた。」
ステップ1:さいごの言葉は? = 「さいた」(述語)
ステップ2:なにが さいたの? = 「はなが」(主語)
※「あかい」は、はなのようすをくわしく説明している言葉なので、主語ではありません。
【ポイント】
・主語 = 「だれが?」「なにが?」(主人公)
・述語 = 「どうする?」「どんなだ?」「なんだ?」(うごき・ようす)
・文のさいごにある「述語」を先に見つけると、主語がかんたんに見つかります!
【よくある間違い】
「ぼくは きのう こうえんで サッカーを した。」という長い文のとき、ぜんぶを主語や述語にしてしまうことがあります。
この文の述語はさいごの「した」、だれがしたかというと「ぼくは」が主語です。
「きのう」「こうえんで」「サッカーを」は、いつ・どこで・なにを、を表すべつの言葉です。あわてずに、主人公とさいごの言葉を見つけましょう。
2. 言葉をつなぐ大切なめじるし「は」「へ」「を」
文をつくるとき、言葉と言葉をつなぐ小さな言葉を「助詞(じょし)」とよびます。
低学年でとくに気をつけたいのが、読み方と書き方がちがう言葉です。
①「は」のつかいかた
声に出すときは「わ」と言いますが、文で書くときは「は」と書きます。
「だれが?」「なにが?」を表す主語のうしろにつくことが多いです。
・わたしは 一年生です。(読むときは「わたしわ」)
・きょうは いい てんきです。(読むときは「きょうわ」)
②「へ」のつかいかた
声に出すときは「え」と言いますが、行く場所や方向を表すときは「へ」と書きます。
・がっこうへ いきます。(読むときは「がっこうえ」)
・やまへ のぼる。(読むときは「やまえ」)
③「を」のつかいかた
五十音の「お」と同じ発音ですが、なにをするかの対象(なにを?)を表すときは、かならず「を」をつかいます。
・ごはんを たべる。
・ほんを よむ。
【豆知識】
むかしの 日本の 人たちは、「は」を「ふぁ」、「へ」を「ひぇ」、「を」を「うぉ」のように発音していました。じかんが たつにつれて 発音は「わ」「え」「お」にかわりましたが、文字の書きかただけが 今もそのまま のこっているのです。
3. 読みやすさのめじるし「句読点(くとうてん)」と「かぎ(「 」)」
文を正しく、わかりやすく伝えるためには、記号の使い方も大切です。
①「、」(とうてん)と「。」(くてん)
・「。」(くてん・まる):文のおわりにかならずつけます。
・「、」(とうてん・てん):文をとちゅうで区切る(くぎる)ときにつけます。息をつぎたいときや、意味がごちゃごちゃにならないようにするためにつけます。
【くらべてみよう】
A:ここではきものをぬいでください。
B:ここでは、きものを ぬいでください。(着物を脱ぐ?)
C:ここでお、はきものを ぬいでください。(履き物を脱ぐ!)
てん(、)をうつ場所によって、意味がまったくかわってしまいますね!
②「 」(かぎ・かぎかっこ)
だれかが声に出して言った言葉(会話)や、心の中で思ったことを書くときにつかいます。
・たろうくんが「おはよう。」と 言いました。
・ねこが「にゃー。」と ないた。
【よくある間違い】
かぎかっこの終わりの部分「 。」 の書き方に気をつけましょう!
「こんにちは。」のように、かぎかっこの中に「。」を入れます。
「こんにちは」。のように、外にまるをつけてしまわないようにしましょう。
4. 語のまとまりと、じょうずな「音読(おんどく)」のこつ
教科書や本を声に出して読む「音読(おんどく)」。じょうずに読むひけつは、「語のまとまり」に気をつけることです。
①「一文字ずつ」ではなく「まとまり」で読む
文を「き・ょ・う・は・い・い・て・ん・き・で・す」と一文字ずつ読むと、意味が頭に入りにくくなります。
言葉のまとまりごとに、すこし区切りながら読んでみましょう。
きょうは / いい / てんきです。
このように、意味のわかるカタマリ(語のまとまり)を見つけて息を合わせると、聞いている人にも気持ちがよく伝わります。
② 声の大きさとリズム
・文のさいご(「。」のところ)では、すこし息をとめて間をあけます。
・「!」のときは元気に、「?」のときは語尾を少しあげて読むと、文のようすが生き生きと伝わります。
・背すじをのばして、口をしっかり開けて読むと、きれいな声が出ますよ。
【ポイント】
文を声に出して読むときは、「主語」と「述語」、そして「語のまとまり」を意識して、ひと息で読む部分とすこし休む部分をつくりましょう!
5. 丁寧(ていねい)な言葉と 普通(ふつう)の言葉
文のさいご(述語の形)をかえることで、お話しする相手に合わせた話し方ができます。
| 普通の言葉(友だちなど) | 丁寧な言葉(先生・おうちの人・みんなの前) |
|---|---|
| いく。 | いきます。 |
| たべる。 | たべます。 |
| いぬだ。 | いぬです。 |
| おもしろい。 | おもしろいです。 |
文のさいごが「〜です」「〜ます」でおわる文を、丁寧な文(敬体・けいたい)といいます。
発表するときや、目上の人と話すときは、丁寧な言葉を正しくつかいましょう。
※学年があがると、さらに詳しい「敬語」や文のつなぎ方(3〜6年生の学習)を学んでいきます。
まとめのチェック!
さいごに、たいせつなことをもう一度たしかめましょう!
1. 主語は「だれが? なにが?」を表す主人公!
2. 述語は文のさいごにあって、「どうする? どんなだ? なんだ?」を表す!
3. 助詞の「は」「へ」「を」は、読むときの音と書くときの文字のちがいに気をつける!
4. 「。」は文のおわり、「、」は文のくぎり、「 」は話した言葉につかう!
5. 音読するときは、語のまとまりを意識してリズムよく読む!
これらを意識するだけで、文を読んだり書いたりするのがぐんと上手になります。
毎日の読書や日記などで、ぜひ主語と述語をみつけてみてくださいね!