はじめに:言葉をくわしく、わかりやすくつなぐ旅へ!

みなさん、こんにちは! 1・2年生のときに勉強した「主語(だれが・なにが)」と「述語(どうする・どんなだ)」を覚えていますか?(※主語と述語の基本は、低学年の章をふり返ってみてくださいね。)
3・4年生の国語では、文をさらにくわしくしたり、文と文、段落と段落をわかりやすくつないだりする言葉のきまりを学んでいきます。
「修飾語」「指示する語句」「接続する語句」「段落」という言葉を聞くと、「なんだか難しそう……」と思うかもしれません。最初は難しく感じるかもしれませんが、大丈夫です! コツさえつかめば、自分の言いたいことが相手にぐっと伝わりやすくなります。いっしょに楽しくマスターしていきましょう!

1. 修飾語(しゅうしょくご)と被修飾語(ひしゅうしょくご)

文をくわしく説明して、生き生きとさせる言葉を修飾語(しゅうしょくご)といいます。

修飾語ってどんな働き?

たとえば、次の文を読みくらべてみましょう。
文A:「犬が、走る。」
文B:「白い犬が、元気に走る。」
文Aだけでも意味は通じますが、文Bのほうが、どんな犬がどんなふうに走っているのか、頭の中にパッと思い浮かびますよね。
この「白い」や「元気に」のように、ほかの言葉をくわしく説明する言葉が修飾語です。

「修飾する」と「修飾される(被修飾)」の関係

言葉と言葉の間には、「くわしくする側」と「くわしくされる側」のペアがあります。
・修飾語:ほかの言葉をくわしく説明する言葉
・被修飾語(ひしゅうしょくご):修飾語によって、くわしく説明される言葉

例を見てみましょう。
「あまい(修飾語) ➡ りんご(被修飾語)」(どんなりんご? ➡ あまいりんご)
「速く(修飾語) ➡ 走る(被修飾語)」(どのように走る? ➡ 速く走る)
「学校で(修飾語) ➡ 遊ぶ(被修飾語)」(どこで遊ぶ? ➡ 学校で遊ぶ)
「昨日(修飾語) ➡ 読んだ(被修飾語)」(いつ読んだ? ➡ 昨日読んだ)
このように、修飾語は「どんな?」「どのように?」「どこで?」「いつ?」などを教えてくれる大切な役目を持っています。

【ポイント】修飾語を見つけるコツ

ポイント
文の中で「修飾語を見つけよう」と言われたら、まず「何にかかっているかな?(どの言葉をくわしく説明しているかな?)」と矢印(➡)を引いてみましょう。
「大きな こえで 元気よく あいさつした。」
・大きな ➡ こえで(どんな声?)
・元気よく ➡ あいさつした(どのようにあいさつした?)
矢印の先にある言葉が「被修飾語」です!

【よくある間違い】修飾語の場所で意味が変わる!?

よくある間違い
修飾語を置く場所をまちがえると、伝えたいこととちがう意味になってしまうことがあります。
例:「白い犬の小屋」
これだと、「犬が白い」のでしょうか? それとも「小屋が白い」のでしょうか?
・犬が白いとき ➡ 「犬の、白い小屋」 ではなく 「白い犬の小屋」
・小屋が白いとき ➡ 「白い、犬の小屋」 または 「犬の、白い小屋」
言葉の順序やくぎり(読点「、」)に気をつけて、だれにでもまちがいなく伝わるようにしましょう。

2. 指示する語句(指示語)と接続する語句(接続語)

文をすっきりとまとめたり、文と文をスムーズにつないだりする名人を紹介します。

指示する語句(こそあど言葉)

何かを指し示す言葉を指示する語句(指示語)といいます。「これ・それ・あれ・どれ」のように、頭文字をとって「こそあど言葉」とも呼ばれます。
・こ(近称):話し手の近くにあるもの(これ、この、ここ)
・そ(中称):聞き手の近くにあるもの、または今出た話題(それ、その、そこ)
・あ(遠称):話し手からも聞き手からも遠いもの(あれ、あの、あそこ)
・ど(不定称):わからないもの、たずねるもの(どれ、どの、どこ)

指示する語句を使うと、同じ言葉を何度もくり返さずにすむので、文章がすっきり読みやすくなります。
文章を読むときは、「この『それ』は何を指しているのかな?」と、前の文にもどって確かめることがとても大切です。

【豆知識】「そ」の指示語は、文章の中で大活やく!

豆知識
本や教科書の説明文を読んでいると、「その」「それ」という言葉がたくさん出てきます。これは、前に書いた言葉や文全体をまとめて受ける働きがあるからです。「その理由は〜」「そのように〜」と出てきたら、すぐ前の文に大切なヒントがかくれていますよ!

接続する語句(つなぎ言葉)

文と文、あるいは言葉と言葉をつなぐ言葉を接続する語句(接続語)といいます。前と後ろの文が「どんな関係か」を教えてくれる道しるべのような存在です。
中学年でよく使う代表的なつなぎ言葉をグループごとに見てみましょう。

・順接(じゅんせつ):前の事柄が原因・理由になって、あとの結果につながる
 言葉の例:だから、それで、そのため
 文の例:「雨がふってきた。だから、かさをさした。」

・逆接(ぎゃくせつ):前の事柄から予想されることと、反対・ちがう結果になる
 言葉の例:しかし、でも、けれども
 文の例:「一生けんめい走った。しかし、間に合わなかった。」

・並立(へいりつ)・累加(るいか):ならべたり、つけ加えたりする
 言葉の例:また、そして、それに
 文の例:「ノートを買った。また、消しゴムも買った。」

・対比(たいひ)・選択(せんたく):くらべたり、どちらかを選んだりする
 言葉の例:一方、または、それとも
 文の例:「バスで行きますか。それとも、電車で行きますか。」

・説明(せつめい)・理由(りゆう):理由を言ったり、別の言葉でまとめたりする
 言葉の例:なぜなら、つまり
 文の例:「今日は早く寝ます。なぜなら、あしたは遠足だからです。」

【ポイント】接続語の選び方

ポイント
前と後ろの文をよく読んで、「そのまま素直につながっているかな?(だから)」「反対のことが起きているかな?(しかし)」「付け足しているかな?(そして)」と、文と文の関係を考えるのが正しく選ぶコツです!

3. 段落(だんらく)の役割と関係

長い文章を書いたり読んだりするときに欠かせないのが段落です。

段落とは?

段落とは、「ひとまとまりの考えや話題」を集めたグループのことです。
文章がずっと改行なしで続いていると、どこに何が書いてあるのか分からなくなってしまいますよね。そこで、内容のまとまりごとにグループ分けをして読みやすくします。

段落のルール

段落が新しくなるときは、必ず改行して、行の初めを一文字あけて書き始めます。この一文字あいているところが、「ここから新しいまとまりが始まりますよ」という合図です。

段落相互の関係(段落どうしのつながり)

説明文などの文章は、段落同士がパズルのように組み立てられています。特に次の関係をしっかりつかみましょう。

1. 全体と中心(はじめ・なか・おわり)
・はじめ:話題の提示(「みなさんは〜を知っていますか」「これから〜について説明します」)
・なか:くわしい説明(事実、観察したこと、実験の結果など)
・おわり:全体のまとめや自分の考え(「このように〜」「だから私は〜と思う」)

2. 考えと、それを支える「理由」や「事例(例)」
段落の中には、筆者の「考え」が書いてある段落と、その考えをみんなに納得してもらうための「理由」や「具体的な例(事例)」が書いてある段落があります。
・考えの段落:「朝ごはんは、毎日しっかり食べるべきです。」
・理由・事例の段落:「なぜなら、朝ごはんを食べないと頭や体がしっかり働かないからです。たとえば、ある実験では……」
このように、段落どうしが「考え」と「それを支える理由・例」という関係で結ばれていることを見つけると、文章の内容がとてもよく分かるようになります。

4. まとめのクイズにちょうせん!

学んだことを使って、簡単な問題を解いてみましょう!

とい 1:修飾語をみつけよう

次の文で、「走った」を修飾している(くわしく説明している)言葉はどれでしょう?
「弟は、公園へ 夢中で 走った。」

こたえ:「公園へ」「夢中で」
(「どこへ走ったの? ➡ 公園へ」「どんなふうに走ったの? ➡ 夢中で」。どちらも「走った」にかかっていますね!)

とい 2:ぴったりの接続語をえらぼう

(  )に入るもっともふさわしい言葉を、[だから・しかし・なぜなら]からえらびましょう。
「外はとても寒かった。(  )、子どもたちは元気に遊んでいる。」

こたえ:「しかし」
(「寒い」なら「部屋に入る」と予想されますが、反対に「元気に遊んでいる」ので、逆接の「しかし」が入ります!)

とい 3:段落の書き方ルール

新しい段落をはじめるとき、行の初めはどうする決まりでしたか?

こたえ:「一文字あける(一字下げて書く)」
(作文やテストで文章を書くときは、わすれずに一文字あけましょうね!)

おわりに

修飾語、指示語、接続語、そして段落の役割がわかると、国語の文章を読むのがぐんと楽しく、楽になります。
また、自分が作文や調べたことの報告文を書くときにも、これらを意識するだけで、先生やお友だちから「すごく分かりやすいね!」とほめられる文章になりますよ。
教科書や読書の本を読むときも、「あ、ここに接続語がある!」「この段落には例が書いてあるな」と、ぜひ探してみてくださいね!