はじめに:じょうほうを整理する名人になろう!

国語の勉強や生活の中で、たくさんの調べたことやメモを見て、「何から話せばいいかわからない」「どうやって文章にまとめよう?」とこまったことはありませんか?
最初は難しく感じるかもしれませんが、大丈夫です!
そんなときに役立つ強力なスキルが、じょうほうの「比較(ひかく・くらべること)」と「分類(ぶんるい・なかま分けすること)」です。
この二つの技を身につけると、あつめたじょうほうをすっきり整理して、相手にわかりやすく伝えられるようになりますよ。

1. 「比較(ひかく)」ってなに? — よく見くらべてみよう

比較とは、二つ以上のものを「くらべる」ことです。
くらべるときには、かならず次の二つのことを見つけます。

・共通点(きょうつうてん):同じところ、にているところ
・相違点(そういてん):ちがうところ

くらべるときのコツ:観点(かんてん)をそろえよう

くらべるときに一番大切なのは、「何についてくらべるか」というものさし(観点)をそろえることです。
たとえば、「犬」と「ねこ」をくらべるとき:

・観点1:なき声
犬は「ワンワン」、ねこは「ニャーニャー」(相違点)
・観点2:体をとぎすます毛(毛の生え方)
どちらも体全体が毛でおおわれている(共通点)
・観点3:ごはん(食べ物)
どちらもお肉や魚が好き(共通点)

【ポイント】
くらべる観点をそろえずに、「犬は大きいけれど、ねこは魚を食べる」とくらべてしまうと、大きさと食べ物がごちゃごちゃになってしまいます。「大きさなら大きさ」「食べ物なら食べ物」と、同じ観点で見くらべることが大切です!

2. 「分類(ぶんるい)」ってなに? — なかま分けをしよう

分類とは、たくさんのじょうほうやものを、ある決まりにしたがって「グループ(なかま)に分ける」ことです。
本だなの本を整理したり、学校の道具箱をかたづけたりするときにも使っている身近な方法です。

なかま分けの手順

ステップ1:全体をよくながめる
集めたメモやカードを机の上に全部ならべて、全体を見わたします。

ステップ2:分ける「基準(きじゅん・ルール)」を決める
どんなルールで分けるかを一つ決めます。
(例:生き物を調べたメモなら、「すんでいる場所(海・陸・空)」や「食べ物(草食・肉食)」など)

ステップ3:同じグループごとにまとめる
決めたルールにしたがって、メモをなかまごとに集めます。

【ポイント】
分ける基準(ルール)は、途中で変えないことが大切です。「海にすむ生き物」「陸にすむ生き物」と分けていたのに、急に「かわいい生き物」というグループをまぜてしまうと、どこに入れたらよいか迷ってしまいます。

3. 話すこと・書くことに生かそう!

比較や分類は、ただ整理するだけでなく、「自分の考えを相手にわかりやすく伝える」ために使います。

① 調べたことを発表するとき(話すこと・聞くこと)

・集めた材料をくらべたりなかま分けしたりすることで、「一番伝えたいこと」を選びやすくなります。
・みんなで話し合うときには、友達の意見と自分の意見の共通点やちがい(相違点)に目を向けると、「みんなが同じように考えているところ」や「意見が分かれているところ」がはっきりして、上手に話し合いをまとめることができます。

② 報告する文章を書くとき(書くこと)

・集めたじょうほうを分類してグループごとに段落を作ると、すじ道が通った読みやすい文章になります。
・「〜と…には、にたところがあります。しかし、〜というちがいもあります」のように、比較の言葉を使うと、読んでいる人によく伝わります。
(※メモした内容を引用して書くときのルールは、「引用の仕方や出典の示し方」の学習でくわしく学びます。)

よくある間違いに気をつけよう!

【よくある間違い】
・ちがいばかりに目がいってしまう
「くらべましょう」と言うと、ちがうところばかりを探してしまいがちです。でも、じつは「同じところ(共通点)」を見つけることも、ものごとの特ちょうを深く理解するためにとても大切です。
・一度にたくさんのルールで分けてしまう
はじめから細かく分けすぎると、かえってわかりにくくなります。まずは「大きななかま」に分けてから、必要ならその中でさらに小さく分けましょう。

豆知識:日常でも使われている「分類」

【豆知識】
学校の図書室に行くと、本が番号(数字)でならんでいますね。これは「日本十進分類法(にほんじっしんぶんるいほう)」という世界的な分類のルールにもとづいて、本をなかま分けしているからです。
たとえば「4」の棚には理科や科学の本、「9」の棚には文学(物語など)の本が集まっています。分類の力があるからこそ、何万冊もある本の中から読みたい本をすぐに見つけ出せるのです!

まとめ(今回のポイント)

・比較(ひかく)は、観点をそろえて共通点と相違点を見つけること!
・分類(ぶんるい)は、一つのルールを決めてなかま分けすること!
・集めたじょうほうを比較・分類すると、話すときも書くときも、伝えたいことがすっきり相手に伝わります。