説明・意見の文章を書く
みなさん、こんにちは!自分の知っていることや、自分が「こう思う!」という考えをだれかに伝えるとき、どのように文章を書けば伝わりやすいでしょうか。
「どうやって書き始めたらいいかわからない…」「理由をうまく書けない…」と悩むこともあるかもしれません。最初は難しく感じるかもしれませんが、大丈夫です!きちんとした順序や組み立て(構成)のコツさえつかめば、だれでもわかりやすく説得力のある文章が書けるようになります。
この単元では、相手によく伝わる「説明する文章」や「意見の文章」の書き方を、学年ごとのステップに合わせて楽しく学んでいきましょう!
※なお、観察や記録のまとめ方については「記録・報告の文章を書く」、詩や物語などの表現については別の単元でくわしく学習します。
---1. 【きほん】順序に気をつけて説明しよう(1・2年生のステップ)
相手に「どんなことがあったのか」「どうやってやるのか」を説明するときに一番大切なのは、事柄の順序(じゅんじょ)です。
①「はじめ・なか・おわり」の形を知ろう
文章を書くときは、次のような簡単な組み立てを意識してみましょう。
・はじめ:何について説明するのかを書く(例:「あさがおの たねの まきかたを せつめいします。」)
・なか:順序にそって、くわしい手順やつくり方を書く(「まず」「つぎに」「それから」などの言葉を使うとわかりやすいです)
・おわり:まとめの言葉や、一言をそえる(例:「これで かんせいです。きれいな はなを さかせましょう。」)
② 文と文のつなぎ方とルール
文をつくるときは、次のことに気をつけましょう。
・主語と述語(じゅご と じゅつご):「だれが(なにが)」と「どうする(どんなだ・なんだ)」の組み合わせを正しくそろえます。
・助詞(じょし)の正しい使い方:「わ」ではなく「は」、「え」ではなく「へ」、「お」ではなく「を」と正しく書きます。
・句読点(くとうてん):文の終わりには「。」(まる)、文の区切りには「、」(てん)を正しく打ちます。
・かぎかっこ(「 」):会話や言葉を表すときに使います。
【ポイント】
書き終わったら、必ず声に出して読み返す習慣をつけましょう。言葉が抜けていたり、順序が逆になっていたりする間違いに自分で気づくことができます。
2. 【発展】段落をつくり、理由や事例をあげよう(3・4年生のステップ)
3・4年生になると、自分の「考え」をはっきりと伝え、それを支える「理由」や「事例(具体例)」をそえて書くことが求められます。
① 段落(だんらく)の役割を知ろう
長い文章をわかりやすくするために、文章を意味のまとまりごとに分ける部屋のようなものを「段落」といいます。
・段落が変わるときは、行の最初を1文字下げて書き始めます。
・1つの段落の中には、1つの中心となる内容を入れます。
②「考え」と「理由・事例」をセットにする
自分の意見や説明を納得してもらうためには、次のような組み立てが役に立ちます。
1. はじめ(問題・主張):自分が言いたいこと、テーマを書く。
2. なか(理由・事例):なぜそう考えるのかの「理由」や、身近な「事例(例)」をくわしく書く。
3. おわり(まとめ):もう一度、自分の考えをまとめてしめくくる。
③ 役立つ言葉のツール
・つなぎ言葉(接続する語句):「なぜなら」「たとえば」「だから」「しかし」などを上手に使うと、文と文、段落と段落のつながりがスムーズになります。
・指示する語句(こそあど言葉):「これ」「それ」「その」「このように」などを使って、前に出てきた言葉を指し示します。
・文末の統一:「〜です・〜ます」(敬体)にするか、「〜だ・〜である」(常体)にするか、どちらか一方にそろえて書きます。
④ 調べた情報を引用する
辞書や事典、本で調べた言葉や文章をそのまま使うことを「引用(いんよう)」といいます。
引用するときは、次のような決まりを守ります。
・引用する部分は「 」(かぎかっこ)で囲み、自分の言葉と区別する。
・どこの本から持ってきたか、出典(しゅってん:本の題名や筆者など)を必ず書く。
【よくある間違い】
「わたしの好きな季節は春です。なぜなら、桜がきれいだからです。あと、ゲームもおもしろいです。」
このように、途中で関係のない話(ゲームの話など)にそれてしまうと、一番伝えたいことがぼやけてしまいます。理由や例は、自分の考えに直接関係するものを厳選しましょう!
3. 【応用】事実と意見を区別し、筋道を立てて書こう(5・6年生のステップ)
高学年では、物事の原因と結果を考えたり、集めた材料を整理したりして、より説得力のある説明や意見の文章を書きます。
①「事実」と「感想・意見」をしっかり分ける
説得力のある文章を書く最大のコツは、事実と感想・意見をごちゃまぜにしないことです。
・事実:だれが見ても同じこと。客観的なデータや実際に起こったこと。(例:「校庭の桜の木が、昨日開花した。」「昨年の図書室の貸出冊数は1200冊だった。」)
・感想・意見:自分の考えや判断、感じたこと。(例:「桜の花はとても美しいと思う。」「図書室の本をみんなでもっと読むべきだ。」)
文章の中で「何が事実で、何が筆者の意見なのか」が明確に伝わるように、書き分けましょう。
② 原因と結果の関係をとらえる
「なぜそうなったのか(原因)」と「その結果どうなったのか(結果)」という関係をはっきりさせます。
例えば、「雨が降った(原因)ため、運動会が延期になった(結果)」のように、筋道を立てて説明することで、読んでいる人が納得しやすくなります。
③ 図表やグラフを活用する
言葉だけで説明するよりも、図、表、グラフなどの資料を使うと、数字のちがいや変化の様子が一目で伝わります。
・文章の中で「図1からわかるように〜」「グラフを見ると〜」のように、資料と文章を結びつけて説明します。
・引用と同じように、資料の出所(どこから集めたデータか)も忘れずに示しましょう。
④ 文章全体の構成と展開の工夫
目的や相手に合わせて、文章の構成を考えます。
・頭括型(とうかつがた):最初に結論(一番言いたい意見)を述べ、そのあと理由や具体例を詳しく説明する形。意見文などで、自分の考えを強く印象づけたいときに向いています。
・尾括型(びかつがた):さまざまな事例や事実を並べていき、最後に結論をまとめる形。読者と一緒にじっくり考えを深めたいときに向いています。
・双括型(そうかつがた):最初と最後の両方で結論を述べ、中間に理由や例を置く形。非常にわかりやすく、意見文でよく使われます。
【豆知識】
文章を推敲(すいこう=読み直して直すこと)するときは、「一文の長さ」にも注目してみましょう。一文が長すぎると、主語と述語が離れてしまい、意味が伝わりにくくなります。長くなりすぎたら、思い切って「。」で二つの文に分けてみましょう。
4. まとめのポイント:書く活動全体の流れ
説明や意見の文章を上手に仕上げるための4つのステップです。
ステップ1:材料を集めて、選ぶ(取材)
・相手や目的に合わせて、書きたいことの材料をたくさん集めます。
・集めた材料を比べたり分類したりして、「本当に必要なこと」と「そうでないこと」に整理します。
ステップ2:構成を考える(組み立て)
・「はじめ・なか・おわり」のどの段落に何を書くか、メモを作って順番を決めます。
ステップ3:文章を書く(記述)
・事実と意見を区別し、つなぎ言葉を使って書きます。
・必要に応じて、引用や図表を取り入れます。
ステップ4:読み直して、整える(推敲・共有)
・誤字や脱字、送り仮名の間違いがないか確認します。
・友達と文章を読み合い、感想や意見を伝え合って、お互いのよいところを見つけましょう!